“右衛門”のいろいろな読み方と例文
旧字:右衞門
読み方割合
うえもん57.1%
えもん42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてこの部屋の出入り口に近い、片寄ったところには大蔵おほくらやつ右衛門うえもんが、大鉞おおまさかり砥石といしへかけて、ゴシゴシといでいた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
初め助太郎とかなとは、まだかなが藍原右衛門うえもんむすめであった時、穴隙けつげきって相見あいまみえたために、二人は親々おやおやの勘当を受けて、裏店うらだなの世帯を持った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
警備、巡察の手配は、最もはやかった。昼の番、菅谷すがや右衛門えもん。夜の番、木下藤吉郎。ふたりが市中巡視の任に当った。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女歌人じょかじんうちでも指折りの赤染あかぞめ右衛門えもんで、其頃丁度匡衡もまだ三十前、赤染右衛門も二十幾歳、子の挙周たかちかは生れていたか、未だ生れていなかったか知らないが、若盛りの夫婦で、女貌郎才
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)