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軌
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き
ふりがな文庫
“
軌
(
き
)” の例文
こういうことは東西その
軌
(
き
)
を
一
(
いつ
)
にするのかも知れぬが、
私
(
わし
)
も六十六番の二階で、よくその時計の
鳴音
(
なるおと
)
を聴いたのが今も耳の底に残っている。
不吉の音と学士会院の鐘
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
けれどそれには絶対に、
軌
(
き
)
を
過
(
あやま
)
らない文化的な
省察
(
せいさつ
)
と、一見、弱気にも似ている沈着な力の堅持が必要である。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黄金
(
こがね
)
のうずたかきところ、醜きまでにあらわな我欲
迷執
(
めいしゅう
)
の集まることは、古今その
軌
(
き
)
を一つにする。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この二人に
比
(
くら
)
べると、ほかの『城』同人は存外特色に乏しかった。が、
身綺麗
(
みぎれい
)
な服装の胸へ小さな
赤薔薇
(
あかばら
)
の
造花
(
ぞうか
)
をつけている事は、いずれも
軌
(
き
)
を一にしているらしかった。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
床下を全部コンクリートにして湿気を避け
終
(
おお
)
せたりと安心していると、
焉
(
いずくん
)
ぞ知らん、湿気が全部上へあがって床板や畳がじくじくになってしまうのと、全く
軌
(
き
)
を
一
(
いつ
)
にする失敗である。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
▼ もっと見る
おそらくこの老人とても、こうして
雑魚寝
(
ざこね
)
の連中と同一
軌
(
き
)
の人種に違いない、とそのことは考えられたが、なお氏の頭には、老人の態度その他の、変に紳士的なところが理解できかねたのである。
地図にない街
(新字新仮名)
/
橋本五郎
(著)
(「中央公論」五月号所載)同時に又三宅
幾三郎
(
いくさぶらう
)
氏の議論である。(「文芸時代」五月号所載)僕は偶然
軌
(
き
)
を一にした両氏の議論に興味を感じた。両氏の議論は
中
(
あた
)
つてゐるであらう。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
まさに、国費の
濫費
(
らんぴ
)
である。
曹叡
(
そうえい
)
ほどな明主にして、なおこの
弊
(
へい
)
に落ちたかと思うと、人間性の弱点の
陥
(
おちい
)
るところみな
軌
(
き
)
を
一
(
いつ
)
にしているものか、或いは、文化の自然循環と見るべきものか。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軌
常用漢字
中学
部首:⾞
9画
“軌”を含む語句
軌道
鉄軌
常軌
軌条
軌跡
不軌
鐵軌
螺旋式軌道
鐡軌
軌音
軌間
軌道上
軌路
軌條
軌条蹄鉄
軌幅
膝行軌
磊落不軌
無限軌道
無軌道
...