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『古傷』
ふりがな文庫
『
古傷
(
ふるきず
)
』
——私は自分の弱い心を誤魔化す為に、先刻から飲めもしない酒を飲み続けていた。 第三高調波を描く放送音楽…… 蓄電器のように白々しく対立した感情…… 溷濁した恋情と、ねばねばする空気…… 『なに考えてんだィ、さあもう一杯』 内田君は、兎もすれ …
著者
蘭郁二郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「自由律」1932(昭和7)年7月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
頽
(
くずお
)
石畳
(
たたき
)
殺
(
や
)
先刻
(
さっき
)
匍廻
(
はいまわ
)
听
(
き
)
恰度
(
ちょうど
)
溷濁
(
こんだく
)
白々
(
しらじら
)
破片
(
かけら
)
蚯蚓
(
みみず
)
迪子
(
みちこ
)