トップ
>
季
>
き
ふりがな文庫
“
季
(
き
)” の例文
角海老
(
かどゑび
)
が
時計
(
とけい
)
の
響
(
ひゞき
)
きもそゞろ
哀
(
あわ
)
れの
音
(
ね
)
を
傳
(
つた
)
へるやうに
成
(
な
)
れば、四
季
(
き
)
絶間
(
たえま
)
なき
日暮里
(
につぽり
)
の
火
(
ひ
)
の
光
(
ひか
)
りも
彼
(
あ
)
れが
人
(
ひと
)
を
燒
(
や
)
く
烟
(
けぶ
)
りかとうら
悲
(
かな
)
しく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「それは何うした。一
季
(
き
)
半季
(
はんき
)
の奉公人が、三百兩の大金を溜めたなんて言つたつて、お
白洲
(
しらす
)
ぢや通用しねえよ。太てえ野郎だ」
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此餅花は俳諧の古き
季寄
(
きよせ
)
にもいでたれば二百年来諸国にもあるは
勿論
(
もちろん
)
なり。ちかごろ江戸には
季
(
き
)
によらず小児の手遊に作りあきなふときゝつ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これと處を同じうせるものとともに昇りつゝありき、されば時の宜きと
季
(
き
)
の麗しきとは
毛色
(
けいろ
)
華
(
はな
)
やかなるこの獸にむかひ
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
何でも白髪という字を入れて、幾代の節と云う句を入れて、馬子唄という題も入れて、春の
季
(
き
)
も加えて、それを十七字に
纏
(
まと
)
めたいと工夫しているうちに
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
たとえ四
季
(
き
)
おりおりの
花
(
はな
)
が、
棚
(
たな
)
の
上
(
うえ
)
に
活
(
い
)
けてあっても、すこしも
新鮮
(
しんせん
)
な
感
(
かん
)
じを
与
(
あた
)
えず、その
色
(
いろ
)
があせて
見
(
み
)
えた。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
〔譯〕
論語
(
ろんご
)
を
講
(
かう
)
ず、是れ
慈父
(
じふ
)
の子を教ふる
意思
(
いし
)
。
孟子
(
まうし
)
を講ず、是れ伯兄の
季
(
き
)
を
誨
(
をし
)
ふる
意思
(
いし
)
。
大學
(
だいがく
)
を講ず、
網
(
あみ
)
の
綱
(
かう
)
に在る如し。
中庸
(
ちゆうよう
)
を講ず、
雲
(
くも
)
の
岫
(
しう
)
を出づる如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
周防国
玖珂郡
(
くがごほり
)
通津村
(
つづむら
)
に住んでゐた池田杏仙正明に三男一女があつた。男子は幾之助、久之助、丹蔵の三人で、長は後の初代瑞仙、仲は玄俊である。
季
(
き
)
は夭折した。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そういう事をいろいろ
詮議
(
せんぎ
)
すると却って一首の気勢を損ずることがあるし、この歌の
季
(
き
)
についても亦同様であって、夏なら夏と
極
(
き
)
めてしまわぬ方が好いようである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
俳諧
(
はいかい
)
には、
冬
(
ふゆ
)
の
季
(
き
)
になつて
居
(
ゐ
)
たはずだが、みゝづくは、
春
(
はる
)
の
末
(
すゑ
)
から、
眞夏
(
まなつ
)
、
秋
(
あき
)
も
鳴
(
な
)
く。……ともすると
梅雨
(
つゆ
)
うちの
今頃
(
いまごろ
)
が、あの、
忍術
(
にんじゆつ
)
つかひ
得意
(
とくい
)
の
時
(
とき
)
であらうも
知
(
し
)
れぬ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
カピ長 はて、
氣
(
き
)
ちがひにもなるわさ。
晝
(
ひる
)
も
夜
(
よる
)
も、
季
(
き
)
も
節
(
せつ
)
も、
念々刻々
(
ねん/\こく/\
)
、
働
(
はたら
)
いてゐよが、
遊
(
あそ
)
んでゐよが、
只
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
ゐよが、
多勢
(
おほぜい
)
と
共
(
とも
)
にゐよが、
女
(
むすめ
)
めが
縁邊
(
えんぺん
)
を
苦勞
(
くらう
)
にせなんだ
時
(
とき
)
は
無
(
な
)
い。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
燈
(
とも
)
すとの
例
(
たと
)
への如くなれば
召使
(
めしつか
)
ふ下女下男に至る迄一人として永く
勤
(
つと
)
むる事なく一
季
(
き
)
半季
(
はんき
)
にて出代る者多き中に久八
而已
(
のみ
)
幼年
(
えうねん
)
成と雖も發明者にて殊には親に棄られたる其身の不幸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然しなつかしい曉きもろこしのにほひはどこにもしなかつたばかりでなく、カイベツの
出盛
(
でざか
)
りにはカイベツ。林檎、もろこしの盛りには林檎、もろこし。ココア、くるみの
季
(
き
)
にはココア、くるみ。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
梅雨
(
ばいう
)
季
(
き
)
は誰しも発狂しそうな時節だ。安達君から
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
此餅花は俳諧の古き
季寄
(
きよせ
)
にもいでたれば二百年来諸国にもあるは
勿論
(
もちろん
)
なり。ちかごろ江戸には
季
(
き
)
によらず小児の手遊に作りあきなふときゝつ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
信栄は
合智
(
がふち
)
氏を
娶
(
めと
)
つて、二子を生ませた。長が
信美
(
のぶよし
)
、
字
(
あざな
)
は文誠、法名称仙軒、
季
(
き
)
が鎌吉である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
捕物小説は
季
(
き
)
の文学だと言われている。
銭形平次打明け話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
俳諧
(
はいかい
)
の
季寄
(
きよせ
)
に
雪車
(
そり
)
を冬とするは
誤
(
あやま
)
れり。さればとて雪中の物なれば春の
季
(
き
)
には
似気
(
にげ
)
なし。古哥にも多くは冬によめり、
実
(
じつ
)
にはたがふとも冬として可なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
長を山崎某と云ひ、仲を鈴木某と云つて、師岡氏は
其
(
その
)
季
(
き
)
であつた。三人は同腹の子で、皆
伯父
(
をぢ
)
に御家人の株を買つて貰つた。それは
商賈
(
しやうこ
)
であつた伯父の産業の衰へた日の事であつた。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
俳諧
(
はいかい
)
の
季寄
(
きよせ
)
に
雪車
(
そり
)
を冬とするは
誤
(
あやま
)
れり。さればとて雪中の物なれば春の
季
(
き
)
には
似気
(
にげ
)
なし。古哥にも多くは冬によめり、
実
(
じつ
)
にはたがふとも冬として可なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
鬼のくればこそとしこしの豆まきを鬼やらひとはいふなれ、
俳諧
(
はいかい
)
の
季
(
き
)
よせにも見えたりといふ。母のかたはらにゐたる十三になる娘がいふ、わぬしその鬼を見し事ありしや。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
餅花
(
もちはな
)
や
夜
(
よる
)
は
鼠
(
ねずみ
)
がよし野山(一にねずみが目にはとあり)とは其角がれいのはずみなり。江戸などの餅花は、十二月
餅搗
(
もちつき
)
の時もちばなを作り歳徳の神棚へさゝぐるよし、
俳諧
(
はいかい
)
の
季
(
き
)
には冬とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
季
常用漢字
小4
部首:⼦
8画
“季”を含む語句
季節
時季
季子
澆季
夏季
趙季和
節季
年季
四季
節季候
季桓子
冬季
季節風
晴季
季氏
季康
季世
春季
季春
今季
...