“玖珂郡”の読み方と例文
読み方割合
くがごほり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周防国玖珂郡くがごほり通津村つづむらに住んでゐた池田杏仙正明に三男一女があつた。男子は幾之助、久之助、丹蔵の三人で、長は後の初代瑞仙、仲は玄俊である。は夭折した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
もと生田氏、周防国玖珂郡くがごほり通津浦つづうらの人である。明の遺民戴笠たいりつあざな曼公まんこうが国を去つて長崎に来り、後暫く岩国に寓した時、錦橋の曾祖父嵩山すうざんが笠を師として痘科を受けた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この人は別に檗山に関係あるものにあらねど、氏の祖父は周防国玖珂郡くがごほり通津浦つづうらの人にして、岩国に於て独立に就いて痘科の秘訣を伝へて家学とし、氏に至りて幕府の医官たり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)