“信美”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんび50.0%
のぶよし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此文中道盛信全は蘭軒の生父信階のぶしなの養父信政より、信栄、一時中継なかつぎたりし信階、信美しんびを経て信全に至る、伊沢宗家の当主で、辛亥には六十九歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかし麻布は鳥居坂の伊沢宗家をして言つたのであらう。令兄は信美しんびであらう。蘭軒の父信階のぶしなの養父信栄しんえいの実子が即ち信美である。家系上より言へば蘭軒の叔父しゆくふに当る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
信栄は合智がふち氏をめとつて、二子を生ませた。長が信美のぶよしあざなは文誠、法名称仙軒、が鎌吉である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
先代信栄の歿した時、嫡子信美のぶよしいとけなかつたので、隠居信政は井出氏門次郎を養つて子とした。信政は門次郎にめあはするに信栄の妹曾能そのを以てしようとして、心私こゝろひそかにこれを憚つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)