信美しんび)” の例文
此文中道盛信全は蘭軒の生父信階のぶしなの養父信政より、信栄、一時中継なかつぎたりし信階、信美しんびを経て信全に至る、伊沢宗家の当主で、辛亥には六十九歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかし麻布は鳥居坂の伊沢宗家をして言つたのであらう。令兄は信美しんびであらう。蘭軒の父信階のぶしなの養父信栄しんえいの実子が即ち信美である。家系上より言へば蘭軒の叔父しゆくふに当る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
筑炉のもとには「家姉之所贈」と註し、薩罐さつくわんの下には「家兄之所贈」と註してある。家姉の幾勢きせたるは論なく、家兄は蘭軒の宗家伊沢信美しんびを呼ぶ語であつたことが、此に由つて考へられる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)