“幾勢”の読み方と例文
読み方割合
きせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし山陽が江戸にゐた時二十七八歳であつた蘭軒の姉幾勢きせは、お曾能さんが十七歳になつた嘉永四年に至るまで生存してゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
菅茶山は嘗て蘭軒の姉幾勢きせに尾道の女画史ぢよぐわしとよが画を贈つたことがあつて、今又重て贈るべしや否やを問うてゐる。豊とは何人であらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此年文政三年冬の半に、蘭軒の姉幾勢きせが記念すべき事に遭遇した。仕ふる所の黒田家未亡人幸子さちこが、十一月二十四日に六十三歳で歿したのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)