“きせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.9%
28.6%
幾勢14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠くも無い寺まいりして御先祖様の墓にしきみ一束手向たむくやすさより孫娘に友禅ゆうぜんかっきせる苦しい方がかえっ仕易しやすいから不思議だ、損徳を算盤そろばんではじき出したら
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
菊子は群衆を掻き分けて蓆をきせられた父の屍を見たが、さすが豪気な娘でもしばらくそこを立上ることが出来なかった。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
しかし山陽が江戸にゐた時二十七八歳であつた蘭軒の姉幾勢きせは、お曾能さんが十七歳になつた嘉永四年に至るまで生存してゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
菅茶山は嘗て蘭軒の姉幾勢きせに尾道の女画史ぢよぐわしとよが画を贈つたことがあつて、今又重て贈るべしや否やを問うてゐる。豊とは何人であらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
私共わたくしどもうちには御出家様が時々お泊りになりますが、御膳の時はお経をんで御膳をおきせに取分けて召上りますな、あなたも此のあいだお遣りなすったしお経もお読みなさいますが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)