“灘波”の読み方と例文
読み方割合
なにわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところが、そうじゃございません。灘波なにわの葦をり開いたのも、太閤様よりおんなの方が先でございますからね」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鋭く、くぼんだ眼を上げた歌麿は、その大丸髷が、まがう方なく、かつては江戸随一の美女とうたわれた灘波なにわ屋のおきただと知ると、さすがに寂しい微笑を頬に浮べた。
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)