“灘酒”の読み方と例文
読み方割合
なだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肌に絹を着、灘酒なだと地酒の飲みわけがつくようになっては、宮本村の又八もはや、以前の質朴や剛毅さのあった土くさい青年とはちがう。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
川に臨んで白堊造しらかべづくりの土蔵の見える処に来たのは、其日の午後であつた。此処ここには有名な白味淋しろみりんの問屋があつた。酒も灘酒なだに匹敵するやうなのが出来た。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)