“剔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えぐ30.0%
あば10.0%
10.0%
10.0%
10.0%
10.0%
10.0%
ゑぐ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大川社長が自分で筆を執つて、「毎日」と或關係があると云はれて居る私立銀行の内幕をえぐつた記事を書いた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
自国じこくの名誉をほこる者あれば、自国の短所をあばく者あり、実に勝手な説をいて独り学校卒業生のみならず全体の公衆に訴える。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
蝋燭の火に氣の張弛が有ると云へば可笑しく聞えるが、少しく其の心をらずに、心の燼餘を其の儘にして置けば蝋燭の火の氣は弛んで、其の光は暗くなり、其の功は少くなる。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ちゃんと打合せが出来ていたものと見え、すっかり着飾ったベッシェール夫人は芝居の揚幕の出かなんぞのように悠揚ゆうようと壁にってある庭の小門を開けて現われた。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
手の爪をりかけると思ふと、半途で戸外そとへ出たりなんどする。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
見ずや、きみ、やかなの鋭き匕首あいくちをもって、骨を削り、肉を裂いて、人性じんせいの機微をき、十七文字で、大自然の深奥しんおうこうという意気込の、先輩ならびに友人に対して済まぬ。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
りくじるまだ見ぬ海の靈獸くしけもの
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
大川社長が自分で筆を執つて、「毎日」と或関係があると云はれて居る私立銀行の内幕をゑぐつた記事を書いた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)