“ゑぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
48.3%
17.2%
6.9%
6.9%
3.4%
3.4%
3.4%
回具3.4%
穿3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゑぐられる様に腹が痛む。小供等はまだ起きてない。家の中は森としてゐる。窓側の机の上にはまだ洋燈が朦然ぼんやりともつてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は自分の机の上——墨汁すみやインキで汚れたり小刀でゑぐり削られたりした机の上の景色、そこに取出す繪、書籍、雜誌などのことをくはしく御話して見たら
ゑぐしく、いらだたしく
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
と、江戸ツ子一流のゑぐい皮肉を投げつけたので、文麟は目を白黒させたといふ事だ。
てらゆきて見るに口中をゑぐられあけみて居りしかば是は大變々々といふこゑに親父の五兵衞も駈付かけつけて五郎藏が殺されたりとは夫れは如何いかゞせし事ぞと死骸を見てヤヽ是はと尻餠しりもち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くらはゞさらまでと腰なる一刀拔くより早くこゑたてさせじと五郎藏が口の中へ突貫つきとほし二ツ三ツゑぐりしかば五郎藏は七轉八倒なすのみにて其儘そのまゝいき絶果たえはてたりやがて久兵衞は一刀をさやに納め周章狼狽あわてふためき五郎藏の死骸しがい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
脾腹ひばら突込つゝこみぐつと一ゑぐりゑぐりし時重四郎は荼比所だびしよ火影ひかげかほ見逢みあはせヤア三五郎か重四郎殿好機しつくり參つて重疊々々ちようでふ/\扨此樣子は先刻さつき用事ようじあつて貴殿の宅へ參りし所何か人聲がする故樣子有んとうかゞへば金兵衞が子分共こぶんども我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大川社長が自分で筆を執つて、「毎日」と或関係があると云はれて居る私立銀行の内幕をゑぐつた記事を書いた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あしひきの山沢やまさは回具ゑぐみに行かむ日だにも逢はむ母は責むとも 〔巻十一・二七六〇〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
内新好ないしんかうが『一目ひとめ土堤づゝみ』に穿ゑぐりしつう仕込じこみおん作者さくしや様方さまがた一連いちれんを云ふなれば、其職分しよくぶんさらおもくしてたふときは扇子せんす前額ひたひきたへる幇間だいこならんや。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
ゑぐきにくちらしては
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)