ゑぐ)” の例文
てらゆきて見るに口中をゑぐられあけみて居りしかば是は大變々々といふこゑに親父の五兵衞も駈付かけつけて五郎藏が殺されたりとは夫れは如何いかゞせし事ぞと死骸を見てヤヽ是はと尻餠しりもち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くらはゞさらまでと腰なる一刀拔くより早くこゑたてさせじと五郎藏が口の中へ突貫つきとほし二ツ三ツゑぐりしかば五郎藏は七轉八倒なすのみにて其儘そのまゝいき絶果たえはてたりやがて久兵衞は一刀をさやに納め周章狼狽あわてふためき五郎藏の死骸しがい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)