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刳
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ゑぐ
ふりがな文庫
“
刳
(
ゑぐ
)” の例文
これはたいてい
赤貝
(
あかがひ
)
の
類
(
るい
)
の
貝殼
(
かひがら
)
を
刳
(
ゑぐ
)
り
拔
(
ぬ
)
き、その
周圍
(
しゆうい
)
ばかりを
殘
(
のこ
)
して
前腕
(
まへうで
)
にはめ
込
(
こ
)
むでのでありまして、
石器時代
(
せつきじだい
)
の
墓場
(
はかば
)
から
出
(
で
)
る
人骨
(
じんこつ
)
に
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
私は自分の机の上——
墨汁
(
すみ
)
やインキで汚れたり小刀で
刳
(
ゑぐ
)
り削られたりした机の上の景色、そこに取出す繪、書籍、雜誌などのことを
精
(
くは
)
しく御話して見たら
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
窓のツイ向うには
刳
(
ゑぐ
)
り取つた岩の斷層面がうす赤く見えてゐた。そしてその岩の上僅か一尺ばかりの廣さに空が見えた。何といふ深い色であつたことだらう。
樹木とその葉:03 島三題
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
と、
忽
(
たちま
)
ち
覺
(
おぼ
)
ゆる
胸
(
むね
)
の
苦痛
(
くつう
)
、
膓
(
ちやう
)
の
疼痛
(
とうつう
)
、
誰
(
たれ
)
か
鋭
(
するど
)
き
鎌
(
かま
)
を
以
(
もつ
)
て、
刳
(
ゑぐ
)
るにはあらぬかと
思
(
おも
)
はるゝ
程
(
ほど
)
、
彼
(
かれ
)
は
枕
(
まくら
)
に
強攫
(
しが
)
み
着
(
つ
)
き、きりゝと
齒
(
は
)
をば
切
(
くひしば
)
る。
今
(
いま
)
ぞ
初
(
はじ
)
めて
彼
(
かれ
)
は
知
(
し
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
シヤイロツクに心の臓を
刳
(
ゑぐ
)
り取られるより苦しかつたであらう。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
たゞ
石斧
(
せきふ
)
の
中
(
うち
)
には、
日本
(
につぽん
)
の
各地
(
かくち
)
から
出
(
で
)
るのと
同
(
おな
)
じように、
刳
(
ゑぐ
)
りのはひつたものゝ
出
(
で
)
ることは
注意
(
ちゆうい
)
すべきでありませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それらの
斧
(
をの
)
には
横側
(
よこがは
)
に
刳
(
ゑぐ
)
りを
入
(
い
)
れたものが
多
(
おほ
)
いのであります。これらの
石斧
(
せきふ
)
は
皆
(
みな
)
よく
磨
(
みが
)
いて
滑
(
なめら
)
かに
光
(
ひか
)
るように
出來
(
でき
)
て、
非常
(
ひじよう
)
に
精巧
(
せいこう
)
な
造
(
つく
)
り
方
(
かた
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
刳
漢検1級
部首:⼑
8画
“刳”を含む語句
刳舟
両刳
刳貫
刳込
刳形
刳抜
刳抜盆
刳物
刳盆
刳穴
絵刳
奪肉刳骨
刳門
刳鉢
刳貫舟
刳袴
刳磔
刳物台
丸刳