“人性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんせい42.9%
ひとさが28.6%
にんしょう14.3%
ユマニテ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ずや、きみ、やかなの鋭き匕首あいくちをもって、骨を削り、肉を裂いて、人性じんせいの機微をき、十七文字で、大自然の深奥しんおうこうという意気込の、先輩ならびに友人に対して済まぬ。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひたぶるの人性ひとさが
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
花世を二階の殿舎でんしゃに追いあげ、食事も自分で運んで行くという念の入った用心をしていたが、思春の情はなにものの力でもおさえることのできない人性にんしょうの必然であって
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
主 一方、万葉学者としてもっとも独創に富んだ学説をとなえてきた、このすぐれた詩人が、その研究の一端をどこまでも詩的作品として世に問うたところに、あの作品の人性ユマニテがあるのだね。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)