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砍
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き
ふりがな文庫
“
砍
(
き
)” の例文
げに木には望あり。そは復活しまた復活す、
砍
(
き
)
らるるともまた芽を出し枝をひろげる。桑の如き
櫟
(
くぬぎ
)
の如き、わざと砍りてその生命を永久に新鮮ならしむる者さえある。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ラこれを
窃
(
ぬす
)
み聞き、その夜
木槐
(
きくれ
)
に自分の衣を
著
(
き
)
せ
臥内
(
ねや
)
に入れ、身を隠し居るとは知らぬ竜輩来て、木が屑になるまで
砍
(
き
)
り砕いて去った。ラ還って木を捨てその跡へ臥す。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
衣を
剥
(
は
)
いで之を
縛
(
ばく
)
し、
刀
(
とう
)
を挙げて之を
砍
(
き
)
るに、
刀刃
(
とうじん
)
入る
能
(
あた
)
わざりければ、
已
(
や
)
むを得ずして
復
(
また
)
獄に下し、
械枷
(
かいか
)
を
体
(
たい
)
に
被
(
こうむ
)
らせ、
鉄鈕
(
てっちゅう
)
もて足を
繋
(
つな
)
ぎ置きけるに、
俄
(
にわか
)
にして皆おのずから
解脱
(
げだつ
)
し
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「それ木には
望
(
のぞみ
)
あり、たとい
砍
(
き
)
らるるともまた芽を出してその枝絶えず、たといその根地の中に老い幹土に枯るるとも、水の
香
(
か
)
にあえばすなわち芽をふき枝を出して若樹に異ならず」と
羨
(
うらや
)
み
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
砍
部首:⽯
9画