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簣
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き
ふりがな文庫
“
簣
(
き
)” の例文
連判状へでも名を書かれたら、千
仞
(
じん
)
の功を一
簣
(
き
)
に欠き、それこそ日本が二派に別れ、大戦争になるんだからねえ
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
若
(
も
)
し九仭の
功
(
こう
)
を一
簣
(
き
)
に欠くあらば
大遺憾
(
だいいかん
)
の至りなり、
希
(
ねがわ
)
くは此一夜星辰を
戴
(
いただ
)
きて
安眠
(
あんみん
)
するを得せしめよと、
誰
(
たれ
)
ありてか天に
祈
(
いの
)
りしなるべし、天果して之を感ぜしか
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
子
磬
(
けい
)
を衞に撃つ、
簣
(
き
)
を荷いて孔子の門を過ぐる者あり。曰く、心あるかな磬を撃つやと。既にして曰く、
鄙
(
ひ
)
なるかな
硜硜乎
(
こうこうこ
)
硜たり。己を知るなくんば、斯れ已まんのみ。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
ある意味では百ジンの功を一
簣
(
き
)
に欠いているようなところもおこるのですものね。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
大人は富士を脊負うて、いずれへか持って行こうとしたり、または一夜に大湖を埋めようとして
簣
(
き
)
を以て土を運んだ。その簣の目をこぼれた一塊が、あの塚だこの山だという話はどこにでもある。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
功
或
(
あるい
)
は 一
簣
(
き
)
に
少
(
か
)
くるを。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
又九
仭
(
じん
)
の功名を、一
簣
(
き
)
に
虧
(
か
)
いてしまったのである。落胆するのは当然である。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「九仭の功を一
簣
(
き
)
に欠くよ」
怪しの館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
簣
漢検1級
部首:⽵
18画