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期
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き
ふりがな文庫
“
期
(
き
)” の例文
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
齊
(
せい
)
の
軍
(
ぐん
)
の
善
(
よ
)
く
射
(
い
)
る
者
(
もの
)
をして、
(五三)
萬弩
(
ばんど
)
、
道
(
みち
)
を
夾
(
はさ
)
んで
伏
(
ふく
)
せしめ、
(五四)
期
(
き
)
して
曰
(
いは
)
く、『
暮
(
くれ
)
に
火
(
ひ
)
の
擧
(
あ
)
がるを
見
(
み
)
ば
倶
(
とも
)
に
發
(
はつ
)
せよ』
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
五六日すると、壮い男の
懲罰
(
ちょうばつ
)
を受ける
期
(
き
)
が尽きました。
女
(
むすめ
)
は壮い男に昼の自由を与えて、夜はそのままに切燈台の役を勉めさせました。
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ことに我が国のごときは十年を一
期
(
き
)
とし、おそらくは七、八年中には、思想が一変しつつあるかと思わるるほどに変化が多い。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
我々は
牛肉
(
ぎうにく
)
を
食
(
くら
)
へども我々の
邸内
(
ていない
)
に在る物捨て塲に於て牛骨を見る事は
期
(
き
)
し
難
(
がた
)
し。是自家
庖廚
(
はうちう
)
の他に牛肉
販賣店
(
はんばいてん
)
有るに由る。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
期
(
き
)
せずして、かれの
周囲
(
しゅうい
)
を、一同のものがドッと取りまいた、ただそのようすを、さびしそうにながめていたのは、
坂東巡礼
(
ばんどうじゅんれい
)
のお
時
(
とき
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
これには
人間
(
にんげん
)
の
拳
(
こぶし
)
ほどもある
大形
(
おほがた
)
のものが
非常
(
ひじよう
)
に
多
(
おほ
)
いのでありまして、
一番
(
いちばん
)
古
(
ふる
)
い
石器
(
せつき
)
といはれ、セイユ
期
(
き
)
の
石器
(
せつき
)
と
呼
(
よ
)
ばれてゐるものであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
われらの名探偵は、何か胸に
期
(
き
)
するところあるもののようなおももちで、じっと殿村をにらみつけたではありませんか。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
帝国議会ハ明治二十三年ヲ
以
(
もつ
)
テ
之
(
これ
)
ヲ召集シ議会開会ノ時ヲ以テ此ノ憲法ヲシテ有効ナラシムルノ
期
(
き
)
トスヘシ
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
蓋
(
けだ
)
し、
期
(
き
)
せずして、
一
(
ひと
)
つ
宙返
(
ちうがへ
)
りをして
車夫
(
わかいしゆ
)
の
頭
(
あたま
)
を
乘越
(
とびこ
)
したのである。
拂
(
はら
)
ふほど
砂
(
すな
)
もつかない、が、
此
(
こ
)
れは
後
(
あと
)
で
悚然
(
ぞつ
)
とした。……
實
(
じつ
)
の
處
(
ところ
)
今
(
いま
)
でもまだ
吃驚
(
びつくり
)
してゐる。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思想
(
しさう
)
の
人間
(
にんげん
)
が
成熟
(
せいじゆく
)
の
期
(
き
)
に
達
(
たつ
)
して、
其思想
(
そのしさう
)
が
發展
(
はつてん
)
される
時
(
とき
)
になると、
其人間
(
そのにんげん
)
は
自然
(
しぜん
)
自分
(
じぶん
)
がもう
已
(
すで
)
に
此
(
こ
)
の
輪索
(
わな
)
に
掛
(
かゝ
)
つてゐる
遁
(
のが
)
れる
路
(
みち
)
の
無
(
な
)
くなつてゐるのを
感
(
かん
)
じます。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
彼等
(
かれら
)
のあるものは、
避暑
(
ひしよ
)
といふ
名義
(
めいぎ
)
の
下
(
もと
)
に、
既
(
すで
)
に
東京
(
とうきやう
)
を
離
(
はな
)
れてゐた。あるものは
不在
(
ふざい
)
であつた。
又
(
また
)
あるものは
多忙
(
たばう
)
のため
時
(
とき
)
を
期
(
き
)
して、
勤務先
(
きんむさき
)
で
會
(
あ
)
はうと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは少年少女
期
(
き
)
の
終
(
おわ
)
りごろから、アドレッセンス
中葉
(
ちゅうよう
)
に
対
(
たい
)
する一つの文学としての
形式
(
けいしき
)
をとっている。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
假
(
も
)
し其をして
耄
(
ばう
)
を
踰
(
こ
)
え
期
(
き
)
に至らしめば、則ち其の神明
測
(
はか
)
られざること、
想
(
おも
)
ふに當に何如たるべきぞや。凡そ孔子を學ぶ者は、宜しく孔子の志を以て志と爲すべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
双剣一に収まって和平を楽しむの
期
(
き
)
いまだ
到
(
いた
)
らざる
証
(
あかし
)
であろうが、前門に雲舞いくだって
後門
(
こうもん
)
竜
(
りゅう
)
を脱す。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
而
(
さう
)
して
挿絵
(
さしゑ
)
は
桂舟
(
けいしう
)
が
担当
(
たんとう
)
するなど、
前々
(
ぜん/\
)
の紙上から見ると
頗
(
すこぶ
)
る
異色
(
いしよく
)
を帯びて
居
(
ゐ
)
ました、
故
(
ゆえ
)
に
之
(
これ
)
を
第
(
だい
)
六
期
(
き
)
と
為
(
す
)
る、
我楽多文庫
(
がらくたぶんこ
)
の
生命
(
せいめい
)
は
第
(
だい
)
六
期
(
き
)
で
又
(
また
)
姑
(
しばら
)
く
絶滅
(
ぜつめつ
)
したのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
こんなことをしなくても、
彼
(
かれ
)
らは
自然
(
しぜん
)
をたのしみ、なやむことなく、
安心
(
あんしん
)
して
生活
(
せいかつ
)
するではないか。こんなような
疑
(
うたが
)
いが、
期
(
き
)
せずして三
人
(
にん
)
の
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
にあったのでした。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今後
(
こんご
)
期
(
き
)
するところは士族に
固有
(
こゆう
)
する品行の
美
(
び
)
なるものを存して
益
(
ますます
)
これを養い、物を
費
(
ついや
)
すの
古吾
(
こご
)
を変じて物を造るの
今吾
(
こんご
)
となし、
恰
(
あたか
)
も商工の
働
(
はたらき
)
を
取
(
とっ
)
て士族の精神に配合し
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
は
其
(
その
)
性質
(
せいしつ
)
からいつても、かゝる
擧動
(
きよどう
)
に
出
(
い
)
でたのは
大
(
おほい
)
に
期
(
き
)
する
所
(
ところ
)
があつたに
相違
(
さうゐ
)
ない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
第
(
だい
)
一
期
(
き
)
の
修行中
(
しゅぎょうちゅう
)
に
経験
(
けいけん
)
した、
重
(
おも
)
なる
事柄
(
ことがら
)
につきては、
以上
(
いじょう
)
で
大体
(
だいたい
)
申上
(
もうしあ
)
げたつもりでございますが
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
偶
(
たま/\
)
市場
(
しぢやう
)
に
遠
(
とほ
)
く
馬
(
うま
)
の
脊
(
せ
)
で
運
(
はこ
)
ぶ
者
(
もの
)
は
其
(
そ
)
の
成熟
(
せいじゆく
)
の
期
(
き
)
を
早
(
はや
)
めたつやゝかな
數
(
かず
)
が
幾
(
いく
)
ら
有
(
あ
)
つても
自分
(
じぶん
)
の
口
(
くち
)
には
入
(
い
)
れない。
少
(
すこ
)
しづゝでも
他
(
ほか
)
の
必要品
(
ひつえうひん
)
を
求
(
もと
)
める
爲
(
ため
)
に
錢
(
ぜに
)
に
換
(
か
)
へようとするのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
才は
拙
(
つたな
)
くして
零落
(
れいらく
)
せり、
槐葉
(
くわいえふ
)
前蹤
(
ぜんしよう
)
を
期
(
き
)
し難く、病重うして
栖遅
(
せいち
)
す、
柳枝
(
りうし
)
左の
臂
(
ひぢ
)
に
生
(
お
)
ふ
可
(
べ
)
し
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
どうした事かいまだに
期
(
き
)
が熟さない、芝居の千本桜の狐忠信の鼓は少し馬鹿馬鹿しいが、謡曲の「綾の鼓」はいかにも
深酷
(
しんこく
)
で、これは少し舞台を考えるとそのまま小説になるだろう。
探偵小説と音楽
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
文珠岩の如きは
実
(
じつ
)
に奇中の
奇
(
き
)
たるものなり、要するに人跡未到の
地
(
ち
)
なるを以て、動植物及鉱物共に
大
(
おほい
)
に得る所あらんとするを
期
(
き
)
せしなれ共、右の如く別に
珍奇
(
ちんき
)
なる者を
発見
(
はつけん
)
せざりき
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
「そう。もうそろそろいい時刻だね。ところで、誰が偵察にいくか、これは公平を
期
(
き
)
してくじ引きということにしよう。ひとりじゃ心細いから二人一組となっていくことにしようじゃないか」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
問、足下は日本の基督教は今より何年を
期
(
き
)
して復興すると
考
(
かんが
)
へらるゝや。
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
忙
(
せわ
)
しい農家の夏の
戦闘
(
いくさ
)
にも休戦の
期
(
き
)
がある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
薄
(
うす
)
く
平
(
ひら
)
たいもの、
先
(
さき
)
が
鋭利
(
えいり
)
に
尖
(
とが
)
つたものなども
出來
(
でき
)
てきたのです。これをムスチェー
期
(
き
)
のものといつてゐます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
待ちかまえていた一同の腕は、
期
(
き
)
せずして、梅雪のからだにのびる。いまはいやも
応
(
おう
)
もあらばこそ、みにくい姿をズルズルと
伊那丸
(
いなまる
)
のまえへ引きだされてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だれが
音頭
(
おんど
)
をとるともなく、
期
(
き
)
せずしてみんなの両手が、高く空にあがりました。そして一同、かわいらしい声をそろえて、くりかえしくりかえしさけぶのでした。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
柳田
(
やなぎだ
)
さんは、
旅籠
(
はたご
)
のあんまに、
加賀
(
かが
)
の
金澤
(
かなざは
)
では
天狗
(
てんぐ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
くし、
奧州
(
あうしう
)
飯野川
(
いひのがは
)
の
町
(
まち
)
で
呼
(
よ
)
んだのは、
期
(
き
)
せずして、
同氏
(
どうし
)
が
研究
(
けんきう
)
さるゝ、おかみん、いたこの
亭主
(
ていしゆ
)
であつた。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思想
(
しそう
)
の
人間
(
にんげん
)
が
成熟
(
せいじゅく
)
の
期
(
き
)
に
達
(
たっ
)
して、その
思想
(
しそう
)
が
発展
(
はってん
)
される
時
(
とき
)
になると、その
人間
(
にんげん
)
は
自然
(
しぜん
)
自分
(
じぶん
)
がもうすでにこの
輪索
(
わな
)
に
掛
(
かか
)
っている
遁
(
のが
)
れる
路
(
みち
)
の
無
(
な
)
くなっているのを
感
(
かん
)
じます。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こう
考
(
かんが
)
えると、もうその
時計
(
とけい
)
を
取
(
と
)
りかえす
気
(
き
)
にはなれませんでした。それから、
二人
(
ふたり
)
はいろいろと
話
(
はなし
)
をして、またたがいに
会
(
あ
)
う
日
(
ひ
)
を
心
(
こころ
)
に
期
(
き
)
しながら、
別
(
わか
)
れたのであります。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
穰苴
(
じやうしよ
)
則
(
すなは
)
ち
表
(
へう
)
を
仆
(
たふ
)
し
(一二)
漏
(
ろう
)
を
決
(
けつ
)
し、
入
(
い
)
りて
軍
(
ぐん
)
を
行
(
めぐ
)
り
兵
(
へい
)
を
(一三)
勒
(
ろく
)
し、
約束
(
やくそく
)
を
(一四)
申明
(
しんめい
)
す。
約束
(
やくそく
)
既
(
すで
)
に
定
(
さだ
)
まる。
夕時
(
せきじ
)
、
莊賈
(
さうか
)
乃
(
すなは
)
ち
至
(
いた
)
る。
穰苴
(
じやうしよ
)
曰
(
いは
)
く、『
何
(
なん
)
すれぞ
期
(
き
)
に
後
(
おく
)
るる』
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
我
(
わ
)
が
鐵車
(
てつしや
)
は、
險山
(
けんざん
)
深林
(
しんりん
)
何處
(
いづく
)
でも
活動
(
くわつどう
)
自在
(
じざい
)
だが、
此
(
この
)
砂
(
すな
)
すべりの
谷
(
たに
)
だけでは
如何
(
どう
)
する
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ぬのである、
萬一
(
まんいち
)
を
期
(
き
)
して、
非常
(
ひじやう
)
な
力
(
ちから
)
で、
幾度
(
いくたび
)
か
車輪
(
しやりん
)
を
廻轉
(
くわいてん
)
して
見
(
み
)
たが
全
(
まつた
)
く
無效
(
むだ
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
女がふりかえって微笑しながら、「初めより
桑中
(
そうちゅう
)
の
期
(
き
)
無くして、
乃
(
すなわ
)
ち
月下
(
げっか
)
の
遇
(
ぐう
)
有り、偶然に
非
(
あら
)
ざるに似たり」と持ちかけたので、喬生は、「
弊居咫尺
(
へいきょしせき
)
、
佳人
(
かじん
)
能
(
よ
)
く回顧すべきや否や」
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
以て無事目的を達して
帰
(
かへ
)
るを得せしむるなり云々と、朝来雨
漸
(
やうや
)
く
霽
(
は
)
れ来れば一行
笑顔
(
えがほ
)
を開き、一
駆
(
く
)
して戸倉に至るを
期
(
き
)
す、此夜森下君の発案により、
鍋伏
(
なべふ
)
せを行ふて
魚
(
うを
)
を
取
(
と
)
るを
得
(
え
)
たり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
さうして
勘次
(
かんじ
)
は
仕事
(
しごと
)
の
埓
(
らち
)
が
明
(
あ
)
いたので
又
(
また
)
利根川
(
とねがは
)
へ
行
(
ゆ
)
かれることゝ
心
(
こゝろ
)
に
期
(
き
)
して
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此
(
この
)
人は
我楽多文庫
(
がらくたぶんこ
)
の
第
(
だい
)
二
期
(
き
)
の
頃
(
ころ
)
既
(
すで
)
に入社して
居
(
ゐ
)
たのであるが、
文庫
(
ぶんこ
)
には書いた物を出さなかつた、
俳諧
(
はいかい
)
は
社中
(
しやちう
)
の
先輩
(
せんぱい
)
であつたから、
戯
(
たはむれ
)
に
宗匠
(
そうせう
)
と
呼
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
た、
神田
(
かんだ
)
の
五十稲荷
(
ごとふいなり
)
の
裏
(
うら
)
に
住
(
す
)
んで
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
これを察せざるべからず。今日の有様を以て事の本位と定め、これより進むものを積極となし、これより
退
(
しりぞ
)
くものを消極となし、余輩をしてその積極を望ましむれば
期
(
き
)
するところ
左
(
さ
)
のごとし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
〔譯〕
物
(
もの
)
其の好む所に
集
(
あつま
)
るは、人なり。
事
(
こと
)
期
(
き
)
せざる所に
赴
(
おもむ
)
くは、天なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
私達
(
わたくしたち
)
は
期
(
き
)
せずして
互
(
たがい
)
に
眼
(
め
)
と
眼
(
め
)
を
見合
(
みあ
)
わせました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこにあるのは
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
の
最後
(
さいご
)
の
頃
(
ころ
)
であるオリニヤック
期
(
き
)
のもので、その
次
(
つ
)
ぎに
來
(
く
)
るのが、
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
から
新石器時代
(
しんせつきじだい
)
に
移
(
うつ
)
つて
行
(
ゆ
)
く
中間
(
ちゆうかん
)
のアジール
期
(
き
)
のものです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
つづいては、東国で参陣された
宗良
(
むねなが
)
親王へもすすめて、この君とも、
強
(
た
)
ってここで別れた。そして吉野へ送らせた。——彼には胸に
期
(
き
)
する何かがすでにあったとみえる。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
敦賀
(
つるが
)
で
悚毛
(
おぞけ
)
の
立
(
た
)
つほど
煩
(
わづら
)
はしいのは
宿引
(
やどひき
)
の
悪弊
(
あくへい
)
で、
其日
(
そのひ
)
も
期
(
き
)
したる
如
(
ごと
)
く、
汽車
(
きしや
)
を
下
(
お
)
りると
停車場
(
ステーシヨン
)
の
出口
(
でぐち
)
から
町端
(
まちはな
)
へかけて
招
(
まね
)
きの
提灯
(
ちやうちん
)
、
印傘
(
しるしかさ
)
の
堤
(
つゝみ
)
を
築
(
きづ
)
き、
潜抜
(
くゞりぬ
)
ける
隙
(
すき
)
もあらなく
旅人
(
たびびと
)
を
取囲
(
とりかこ
)
んで
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのことを
思
(
おも
)
えば、なにものにも
万全
(
ばんぜん
)
を
期
(
き
)
することはかなわないだろう。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで
彼等
(
かれら
)
の
心
(
こゝろ
)
には
喰
(
く
)
つてやれ、
飮
(
の
)
んでやれ、さうして
遣
(
や
)
らねば
腹
(
はら
)
が
癒
(
い
)
えぬといふ
觀念
(
くわんねん
)
が
期
(
き
)
せずして
一致
(
いつち
)
するのである。
笊
(
ざる
)
で
運
(
はこ
)
んだ
饂飩
(
うどん
)
が
多人數
(
たにんずう
)
の
彼等
(
かれら
)
に
到底
(
たうてい
)
十
分
(
ぶん
)
の
滿足
(
まんぞく
)
を
與
(
あた
)
へ
得
(
う
)
るものではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
...
何
(
なん
)
ぞ
相送
(
あひおく
)
ると
謂
(
い
)
ふ
乎
(
か
)
』と、
(一八)
軍正
(
ぐんせい
)
を
召
(
め
)
して
問
(
と
)
うて
曰
(
いは
)
く、『
軍法
(
ぐんはふ
)
に、
期
(
き
)
して
後
(
おく
)
れ
至
(
いた
)
る
者
(
もの
)
は
何
(
なに
)
と
云
(
い
)
ふ』と。
對
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、『
斬
(
ざん
)
に
當
(
たう
)
す』と。
莊賈
(
さうか
)
懼
(
おそ
)
れ、
人
(
ひと
)
をして
馳
(
は
)
せて
景公
(
けいこう
)
に
報
(
はう
)
じ、
救
(
すく
)
ひを
請
(
こ
)
はしむ。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
いわんや今後敵国
外患
(
がいかん
)
の
変
(
へん
)
なきを
期
(
き
)
すべからざるにおいてをや。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
大
(
おほい
)
に
非
(
ひ
)
なるものであつたが、これは
期
(
き
)
せずして
年方
(
としかた
)
の
插繪
(
さしゑ
)
の
清楚
(
せいそ
)
であつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
唐突
(
だしぬけ
)
に
茂
(
しげり
)
の
中
(
なか
)
から、
宛然
(
さながら
)
應答
(
へんたふ
)
を
期
(
き
)
して
居
(
ゐ
)
たものの
如
(
ごと
)
く、
何
(
なに
)
か
鳴
(
な
)
いた。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“期”の意味
《名詞》
(キ)時期。期間。
(キ)機会。
(ゴ)とき。状況。
(出典:Wiktionary)
“期”の解説
地質学での期(き、en: age)とは、地質時代の世をさらに分割した、時代区分の単位の一つである。地質学の時代区分としては最短のものである。
(出典:Wikipedia)
期
常用漢字
小3
部首:⽉
12画
“期”を含む語句
末期
時期
予期
期待
最期
期間
期節
初期
一期
死期
知死期
豫期
定期市
恢復期
此期
延期
婚期
梅雨期
倦怠期
交尾期
...