“交尾期”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうびき50.0%
さかり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此辺には牝犬めいぬが少ないので、春秋の交尾期こうびきになると、猫程しかないピンを目がけて、るわ/\、白君、斑君ぶちくん、黒君、虎君、ポインタァ君、スパニール君、美君
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ある大家では、籍まで入れて飼って居たが、交尾期こうびきにあまり家をあけるので、到頭離籍りせきして了うた。其様そんな事で彼は甲州街道の浮浪犬ふろういぬになり、可愛がられもしいじめられもした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
『大連』は全く交尾期さかりのついた馬みたいに荷馬車を蹴飛ばして、シベリヤの曠野を突走りかねない量見を抱いているらしかった。それはまるで途方もない心掛けだ!
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)