“幽斎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうさい88.9%
いうさい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、今年はちょうど、忠利様の祖父の君にあたる幽斎ゆうさい公さまが、三条車町の御別邸でおかくれ遊ばしてより三年ののお迎えと相成るので」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太閤たいこうの「奥山にもみぢふみわけなく蛍」の時に細川幽斎ゆうさいが持出した「武蔵野やしのをつかねてふる雨に蛍よりほかなく虫もなし」という歌は、出所曖昧あいまいの三十一字だけれども
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
所詮は出し申すことなるまじくと返答仕るべし、なほ又是非ともと申し候はば、田辺の城(舞鶴)へ申し遣はし、幽斎いうさい様(忠興の父、藤孝ふぢたか)より御指図を仰ぎ候まま、それ迄待ち候へと挨拶仕るべし
糸女覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)