トップ
>
布
>
き
ふりがな文庫
“
布
(
き
)” の例文
軒かたむいた
戸
(
こ
)
ごとから逃げ惑って行ったらしい
嬰児
(
あかご
)
のボロ
布
(
き
)
れやら食器の破片などが、そこらに落ちているのも
傷々
(
いたいた
)
しく目に
沁
(
し
)
みて
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
間に十二因縁を
象
(
かたど
)
った十二の
筐
(
はこ
)
を置かした。十二の筐の蓋には白い
布
(
き
)
れが取り付けてあり、筐を繋ぎ並べると、一すじの白い道が通っているように見える。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
頭を風呂敷のような
布
(
き
)
れで包んで首の後でしばり、眼のありかがわからないくらいに細くなっている。笑っているのか、もともとそういう顔なのかわからない。
石ころ路
(新字新仮名)
/
田畑修一郎
(著)
白いぼろ
布
(
き
)
れ、白い旗など、手に手に持った百姓の老幼は、
海嘯
(
つなみ
)
のように外へ溢れだした。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生まれ故郷の
清河県
(
せいかけん
)
でもそうだったが、この街でもそろそろ兄さんを小馬鹿にする
餓鬼
(
がき
)
どもの声が立っている。
饅頭
(
まんじゅう
)
売りの
人三化七
(
にんさんばけしち
)
だとか、ぼろッ
布
(
き
)
れの
儒人
(
こびと
)
だとかろくな
蔭口
(
かげぐち
)
を言やあしねえ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「ぶだ! ぶだ! ちんちくりんのぼろッ
布
(
き
)
れ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“布”の意味
《名詞》
(ぬの)綿や絹といった繊維から織り上げたもの。衣服などの材料となる。
(出典:Wiktionary)
“布”の解説
布(ぬの)とは
織物の総称。織ったもののこと。古くは、(絹(絹織物)と対比して)麻・葛 (くず) などで織ったものを「布」と言っていたが、のちに木綿も含めた。
(広く)繊維類を薄く加工したもの。(織物に限らず、メリヤス生地やレース(編み物の類)、フェルト、不織布まで含めた概念)
(出典:Wikipedia)
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“布”を含む語句
毛布
麻布
被布
白布
赤毛布
絹布
画布
頭布
敷布
帆布
布地
財布
布片
小布
撒布
卓布
垂布
昆布
布衣
上布
...