“清河県”の読み方と例文
読み方割合
せいかけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まさにこれもまた、かりの地上に宿命して、清河県せいかけん市井しせいに一侠児として生れた、百八星中の一つのまがつ星のさがなるものにちがいあるまい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——てまえは清河県せいかけんの生れ、苗字を、名をしょうと申し、兄弟順では二番目の武二郎ぶじろうでございまする」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
良人の武大ぶだときては、背も五尺たらずのちんちくりんでおまけに猪首いくび薄野呂うすのろで、清河県せいかけんでも一番の醜男ぶおとこと笑われていたのに、武松の身長みのたけ隆々たる筋骨は、男の中の男にも見える。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)