“抒情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょじょう93.3%
じよじやう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一月号の『思ひ出』の作も極めて平淡な抒情じょじょうの内に深い味いのある歌であったが、二月号の『独都どくとより』の作はまた一層面白い歌である。
歌の潤い (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ママにはもっと書くべき世界がある。ママの抒情じょじょう的世界、何故其処そこの女主人公にママはなり切らないのですか。ひとのことどころではないでしょう。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「我が袖の記」から「清見潟の記」になると余程平淡になつて来てゐるが、やはり感慨があらはに出てゐる。前二者の客観的なのにくらべて主観的であり、抒情じよじやう的である。
結核症 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)