トップ
>
聽
>
き
ふりがな文庫
“
聽
(
き
)” の例文
新字:
聴
神樣
(
かみさま
)
、どうかお
聽
(
き
)
きになつてください。
私
(
わたし
)
はあなたもよく
御承知
(
ごしやうち
)
ののんべえ です。
私
(
わたし
)
がのんべえ なために
家
(
いへ
)
の
生計
(
くらし
)
は
火
(
ひ
)
の
車
(
くるま
)
です。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
〔譯〕
閑想
(
かんさう
)
客感
(
きやくかん
)
は、志の立たざるに由る。一志既に立てば、百邪退き
聽
(
き
)
く。之を
清泉
(
せいせん
)
湧出
(
ようしゆつ
)
せば、
旁水
(
ばうすゐ
)
渾入
(
こんにふ
)
することを得ざるに
譬
(
たと
)
ふべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
ヂュリ
夜
(
よる
)
といふ
假面
(
めん
)
を
附
(
つ
)
けてゐればこそ、でなくば
恥
(
はづ
)
かしさに
此
(
この
)
頬
(
ほゝ
)
が
眞赤
(
まっか
)
にならう、
今宵
(
こよひ
)
言
(
い
)
うたことをついお
前
(
まへ
)
に
聽
(
き
)
かれたゆゑ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「まあ
其麽
(
そんな
)
ことゆはねえで
折角
(
せつかく
)
のことに、
勘次
(
かんじ
)
さんも
惡
(
わる
)
い
料簡
(
れうけん
)
でしたんでもなかんべえから」と
宥
(
なだ
)
めても
到頭
(
たうとう
)
卯平
(
うへい
)
は
聽
(
き
)
かなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
傍
(
そば
)
に
夫
(
をつと
)
のゐる
事
(
こと
)
は
殆
(
ほと
)
んど
忘
(
わす
)
れて
眞面目
(
まじめ
)
に
聽
(
き
)
いてゐるらしかつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
羨
(
うら
)
やましい
人
(
ひと
)
のうちに
御米
(
およね
)
迄
(
まで
)
勘定
(
かんぢやう
)
しなければならなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
何卒
(
どうぞ
)
是非
(
ぜひ
)
一つ
聽
(
き
)
いて
頂
(
いたゞ
)
きたい、と
云
(
い
)
ふのは、
實
(
じつ
)
は
然云
(
さうい
)
ふ
譯
(
わけ
)
であるから、
寧
(
むしろ
)
君
(
きみ
)
は
病院
(
びやうゐん
)
に
入
(
はひ
)
られた
方
(
はう
)
が
得策
(
とくさく
)
であらうと
考
(
かんが
)
へたのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『
私
(
わたし
)
は
是非
(
ぜひ
)
怠惰屋
(
なまけや
)
になるのだ、
是非
(
ぜひ
)
なるのだ』と
言張
(
いひは
)
つて
聽
(
き
)
かない。
櫻
(
さくら
)
の
皮
(
かは
)
を
剥
(
む
)
くどころか、
家
(
いへ
)
の
隅
(
すみ
)
の
方
(
はう
)
へすつこんで
了
(
しま
)
つて
茫然
(
ぼんやり
)
して居る。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
成程
(
なるほど
)
斯
(
か
)
う
聽
(
き
)
いて
見
(
み
)
れば、
私
(
わたくし
)
も
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
る
節
(
ふし
)
の
無
(
な
)
いでもない。また、
海賊船
(
かいぞくせん
)
海蛇丸
(
かいだまる
)
の
一條
(
いちじやう
)
については、
席上
(
せきじやう
)
いろ/\な
話
(
はなし
)
があつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
又
(
また
)
その
眼
(
め
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
りさうな
後
(
おく
)
れ
毛
(
げ
)
を
拂
(
はら
)
ひ
除
(
の
)
けやうとして
其
(
そ
)
の
頭
(
あたま
)
を
振
(
ふ
)
つてる
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
ました——それから
又
(
また
)
一
心
(
しん
)
に
何
(
なに
)
か
聽
(
き
)
いてるやうにも
見
(
み
)
えました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
が、その時はもう平次と八五郎の話を
漏
(
も
)
れ
聽
(
き
)
いたお神樂の清吉が、拔けがけの
功名
(
こうみやう
)
のつもりか、親分の萬七と一緒に、お富と吉太郎を縛つて居たのです。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし
四十年後
(
しじゆうねんご
)
の
今日
(
こんにち
)
でも、
日本
(
につぽん
)
では
殘念
(
ざんねん
)
ながら
考古學博物館
(
こうこがくはくぶつかん
)
がどこにも
設
(
まう
)
けられてゐませんから、
皆
(
みな
)
さんはやはり
先生
(
せんせい
)
に
聽
(
き
)
くか、
書物
(
しよもつ
)
を
見
(
み
)
るかしなければ
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
經驗と勞苦との臼に
挽
(
ひ
)
かれて有用になつた上等の麥粉のやうなものだといふやうなお説教を
聽
(
き
)
いて來る。
水車のある教会
(旧字旧仮名)
/
オー・ヘンリー
(著)
『
玄竹
(
げんちく
)
、
多田院
(
ただのゐん
)
參詣
(
さんけい
)
の
話
(
はなし
)
は
面白
(
おもしろ
)
いなう。もう一
度
(
ど
)
やつて
聽
(
き
)
かさんか。』と、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
盃
(
さかづき
)
をあげた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
大氣焔
(
だいきえん
)
で
以
(
もつ
)
て
威張
(
ゐば
)
り
散
(
ち
)
らされるので、
品川軍
(
しながはぐん
)
は
散々
(
さん/″\
)
の
敗北
(
はいぼく
)
。
文海子
(
ぶんかいし
)
が
歸
(
かへ
)
りに
寄
(
よ
)
つて
呉
(
く
)
れといふのも
聽
(
き
)
かず、
望蜀生
(
ぼうしよくせい
)
を
連
(
つ
)
れて、せツせと
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
した。ぷツぷツ
憤
(
おこ
)
つてゞある。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
女
(
をんな
)
は
氣
(
き
)
の
狹
(
せま
)
いもの、
待
(
ま
)
つと
成
(
な
)
つては
一時
(
いつとき
)
も
十年
(
じふねん
)
のやうに
思
(
おも
)
はれるであらうを、お
前
(
まへ
)
の
懈
(
おこた
)
りを
私
(
わし
)
の
故
(
せゐ
)
に
取
(
と
)
られて
恨
(
うら
)
まれても
徳
(
とく
)
の
行
(
ゆ
)
かぬ
事
(
こと
)
、
夜
(
よる
)
は
格別
(
かくべつ
)
の
用
(
よう
)
も
無
(
な
)
し、
早
(
はや
)
く
行
(
い
)
つて
聽
(
き
)
いて
遣
(
や
)
るがよからう
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
昂奮
(
こうふん
)
しないでお
聽
(
き
)
きなさいツ。ではこれから
自分達
(
じぶんたち
)
の
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
が、どんなに
嶮
(
けは
)
しい、
文字
(
もじ
)
通
(
どほ
)
りの
荊棘
(
いばら
)
の
道
(
みち
)
だつてことが、
生々
(
なま/\
)
しい
現實
(
げんじつ
)
として、お
孃
(
ぢやう
)
さん、ほんとにあなたにわかつてゐるんですか……
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
しかし、
月
(
つき
)
にしろ、
暗夜
(
やみ
)
にしろ、
唯
(
と
)
、おも
入
(
い
)
れで、
立
(
た
)
つて
聽
(
き
)
くと
成
(
な
)
ると、
三
(
み
)
めぐり
田圃
(
たんぼ
)
をうろついて、
狐
(
きつね
)
に
魅
(
つま
)
まれたと
思
(
おも
)
はれるやうな
時代
(
じだい
)
な
事
(
こと
)
では
濟
(
す
)
まぬ。
誰
(
たれ
)
に
何
(
なん
)
と
怪
(
あや
)
しまれようも
知
(
し
)
れないのである。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
月
(
つき
)
に
聽
(
き
)
く
波
(
なみ
)
の
響
(
ひゞ
)
きも
更
(
ふ
)
けにけり。
誰
(
たれ
)
か うきねの
袖
(
そで
)
絞
(
しぼ
)
るらむ
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
鳩
(
はと
)
鳶
(
とんび
)
雀うぐひす
矮雞
(
ちやぼ
)
の
鷄
(
とり
)
この朝
聽
(
き
)
けばいろいろの鳥
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝には
御堂
(
みだう
)
の鐘の聲を
聽
(
き
)
く。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
聽
(
き
)
かじとするにすべもなし
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
ロミオ あれは
自分
(
じぶん
)
の
饒舌
(
しゃべ
)
るのを
聽
(
き
)
くことの
好
(
す
)
きな
男
(
をとこ
)
、
一月
(
ひとつき
)
かゝってもやり
切
(
き
)
れぬやうな
事
(
こと
)
を、一
分間
(
ぶんかん
)
で
饒舌
(
しゃべ
)
り
立
(
た
)
てようといふ
男
(
をとこ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
が、
又
(
また
)
直
(
たゞち
)
に
自分
(
じぶん
)
の
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
聽
(
き
)
く
者
(
もの
)
は
無
(
な
)
い、
其
(
そ
)
の
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が
解
(
わか
)
るものは
無
(
な
)
いとでも
考
(
かんが
)
へ
直
(
なほ
)
したかのやうに
燥立
(
いらだ
)
つて、
頭
(
あたま
)
を
振
(
ふ
)
りながら
又
(
また
)
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
す。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私
(
わたくし
)
は
默然
(
もくねん
)
として、
猶
(
なほ
)
も
其處
(
そこ
)
を
見詰
(
みつ
)
めて
居
(
を
)
ると、
暫時
(
しばらく
)
して
其
(
その
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
岩陰
(
いわかげ
)
から、
昨日
(
きのふ
)
も
一昨日
(
おとゝひ
)
も
聽
(
き
)
いた、
鐵
(
てつ
)
の
響
(
ひゞき
)
が
起
(
おこ
)
つて
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「そんぢや
隣
(
となり
)
の
旦那
(
だんな
)
にでもようく
噺
(
はな
)
してもらつたら
聽
(
き
)
くかも
知
(
し
)
んねえぞ、それより
外
(
ほか
)
あねえぞおめえ」
婆
(
ばあ
)
さんの
一人
(
ひとり
)
が
卯平
(
うへい
)
に
向
(
むか
)
つていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
けさも
貧
(
まづ
)
しい
病詩人
(
びやうしじん
)
がほれぼれとそれをきいてゐました。
他
(
ほか
)
のものの
跫音
(
あしをと
)
がすると、ぴつたり
止
(
や
)
むので、
誰
(
だれ
)
もそれを
聽
(
き
)
いたものはありません。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
『
默
(
だま
)
つて
聽
(
き
)
け!』
愛
(
あい
)
ちやんが
復
(
ま
)
た
饒舌
(
しやべ
)
り
出
(
だ
)
しさうなので、グリフォンが
注意
(
ちうい
)
しました。
海龜
(
うみがめ
)
は
尚
(
な
)
ほも
續
(
つゞ
)
けて、——
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
京師に至るに及んで、松平
春嶽
(
しゆんがく
)
公を見て又之を告ぐ。慶喜公江戸城に在り、衆皆之に
逼
(
せま
)
り、死を以て城を守らんことを請ふ。公
聽
(
き
)
かず、水戸に赴く、近臣二三十名從ふ。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
私が三年越し
岡惚
(
をかぼ
)
れしてゐることを今晩こそは
聽
(
き
)
かせてやるから、何が何でも入つてゆつくりしろ——と、親爺の前で
惚氣
(
のろけ
)
を聞かせながら、また酒が始まつたでせう、いや、もう
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
石器時代
(
せききじだい
)
に
現今
(
げんこん
)
の
如
(
ごと
)
き
陶器窯
(
たうきがま
)
を
造
(
つく
)
つて、
其所
(
そこ
)
で
土器
(
どき
)
を
燒
(
や
)
いたか
否
(
いな
)
か、それは
未
(
ま
)
だ
輕々
(
かる/″\
)
しく
言切
(
いひき
)
れぬが、
馬籠
(
まごめ
)
に
於
(
お
)
ける
燒土層
(
やけつちさう
)
の
廣大
(
くわうだい
)
なるを
見
(
み
)
て、
然
(
さ
)
うして
桂舟畫伯
(
けいしうぐわはく
)
の
説
(
せつ
)
を
聽
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
堤
(
つゝみ
)
の
枯草
(
かれくさ
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
つて、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
大
(
おほ
)
きな
聲
(
こゑ
)
で
新任
(
しんにん
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
に
兼
(
か
)
ねて一
場
(
ぢやう
)
の
訓示
(
くんじ
)
演説
(
えんぜつ
)
をした。
其
(
そ
)
の
演説
(
えんぜつ
)
に
少
(
すこ
)
しも
耳
(
みゝ
)
を
痛
(
いた
)
めないで
聽
(
き
)
くことの
出來
(
でき
)
た
者
(
もの
)
は、
多
(
おほ
)
くの
與力
(
よりき
)
同心
(
どうしん
)
中
(
ちう
)
で
殆
(
ほと
)
んど
一人
(
ひとり
)
もなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
仕立卸
(
したておろ
)
しの
紡績織
(
ばうせきおり
)
の
脊中
(
せなか
)
へ、
自然
(
じねん
)
と
浸
(
し
)
み
込
(
こ
)
んで
來
(
く
)
る
光線
(
くわうせん
)
の
暖味
(
あたゝかみ
)
を、
襯衣
(
しやつ
)
の
下
(
した
)
で
貪
(
むさ
)
ぼる
程
(
ほど
)
味
(
あぢは
)
ひながら、
表
(
おもて
)
の
音
(
おと
)
を
聽
(
き
)
くともなく
聽
(
き
)
いてゐたが、
急
(
きふ
)
に
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した
樣
(
やう
)
に、
障子越
(
しやうじご
)
しの
細君
(
さいくん
)
を
呼
(
よ
)
んで
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたし
)
より
願
(
ねが
)
ふことゝいふ
詞
(
ことば
)
聞
(
き
)
きも
畢
(
をは
)
らずそれならばお
話
(
はなし
)
ありお
聽
(
き
)
き
下
(
くだ
)
さりますかと
怪
(
あや
)
しの
根問
(
ねど
)
ひお
高
(
たか
)
さまお
前
(
まへ
)
さまのお
胸
(
むね
)
一
(
ひと
)
つ
伺
(
うかゞ
)
へば
譯
(
わけ
)
のすむ
事
(
こと
)
外
(
ほか
)
でもなし
實
(
まこと
)
の
姉
(
ねえ
)
さまにおなり
下
(
くだ
)
さらぬかと
決然
(
きつぱり
)
いはれて
御串戯
(
ごじやうだん
)
私
(
わたし
)
こそ
實
(
まこと
)
の
妹
(
いもと
)
と
思召
(
おぼしめ
)
してと
言
(
い
)
ふを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さてまた、
弦月丸
(
げんげつまる
)
沈沒
(
ちんぼつ
)
の
間際
(
まぎわ
)
に、
船長
(
せんちやう
)
をはじめ
船員
(
せんゐん
)
一同
(
いちどう
)
の
醜態
(
しゆうたい
)
は、
聽
(
き
)
く
人
(
ひと
)
愕
(
おどろ
)
き
怒
(
いか
)
らざるなく、
短氣
(
たんき
)
の
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
眼
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
堀
(
ほり
)
の
側
(
そば
)
へは
行
(
え
)
ぐんぢやねえぞ、
衣物
(
きもの
)
汚
(
よご
)
すと
聽
(
き
)
かねえぞ」おつぎがいふのを
耳
(
みゝ
)
へも
入
(
い
)
れないで
小笊
(
こざる
)
を
手
(
て
)
にして
走
(
はし
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ピータ
樂人
(
がくじん
)
さん、おゝ、
樂人
(
がくじん
)
さん、「
心
(
こゝろ
)
の
慰
(
なぐさ
)
め、
心
(
こゝろ
)
の
慰
(
なぐさ
)
め」。
乃公
(
おいら
)
を
陽氣
(
やうき
)
にさせてくれる
氣
(
き
)
なら、
頼
(
たの
)
む、
聽
(
き
)
かせてくれ、
例
(
れい
)
の「
心
(
こゝろ
)
の
慰
(
なぐさ
)
め」を。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それを
聽
(
き
)
いた
刹那
(
せつな
)
のわたしは、その
神樣
(
かみさま
)
のやうなことを
仰
(
おつしや
)
る
先生
(
せんせい
)
を、
心
(
こゝろ
)
の
中
(
なか
)
で、
手
(
て
)
をあはせて
拜
(
をが
)
んでゐました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
乃
(
そこ
)
で
彼等
(
かれら
)
は
愛
(
あい
)
ちやんに
其
(
そ
)
の
爭論
(
さうろん
)
を
繰返
(
くりかへ
)
して
聞
(
き
)
かせました、
皆
(
みん
)
なが
殘
(
のこ
)
らず
各々
(
おの/\
)
一時
(
いちじ
)
に
話
(
はな
)
すので、それを
一々
(
いち/\
)
正確
(
せいかく
)
に
聽
(
き
)
き
取
(
と
)
ることは、
愛
(
あい
)
ちやんにとつて
非常
(
ひじよう
)
な
困難
(
こんなん
)
でありました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
可
(
よ
)
くお
聽
(
き
)
きなさい、
私
(
わたし
)
は
未
(
ま
)
だ
何
(
なん
)
にも
盜
(
ぬす
)
んだ
事
(
こと
)
もなし、
貴方
(
あなた
)
に
何
(
なに
)
も
致
(
いた
)
したことは
無
(
な
)
いのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
〔譯〕
獨得
(
どくとく
)
の
見
(
けん
)
は
私
(
わたくし
)
に似る、人其の
驟至
(
しうし
)
に
驚
(
おどろ
)
く。
平凡
(
へいぼん
)
の
議
(
ぎ
)
は公に似る、世其の
狃聞
(
ぢうぶん
)
に安んず。凡そ人の言を
聽
(
き
)
くは、宜しく
虚懷
(
きよくわい
)
にして之を
邀
(
むか
)
ふべし。
狃聞
(
ぢうぶん
)
に
苟安
(
こうあん
)
することなくんば可なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
其上
(
そのうへ
)
宗助
(
そうすけ
)
はある
事情
(
じじやう
)
のために、一
年
(
ねん
)
の
時
(
とき
)
京都
(
きやうと
)
へ
轉學
(
てんがく
)
したから、
朝夕
(
てうせき
)
一所
(
いつしよ
)
に
生活
(
せいくわつ
)
してゐたのは、
小六
(
ころく
)
の十二三の
時迄
(
ときまで
)
である。
宗助
(
そうすけ
)
は
剛情
(
がうじやう
)
な
聽
(
き
)
かぬ
氣
(
き
)
の
腕白小僧
(
わんぱくこぞう
)
としての
小六
(
ころく
)
を
未
(
いま
)
だに
記憶
(
きおく
)
してゐる。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『うん、あの
話
(
はなし
)
か。あれは
幾度
(
いくど
)
聽
(
き
)
いても
面白
(
おもしろ
)
いな。』と、
言
(
い
)
ひかけた
但馬守
(
たじまのかみ
)
は、
不圖
(
ふと
)
玄竹
(
げんちく
)
の
剃
(
そ
)
り
立
(
たて
)
の
頭
(
あたま
)
に、
剃刀創
(
かみそりきず
)
が二ヶ
所
(
しよ
)
ばかりあるのを
發見
(
はつけん
)
して、『
玄竹
(
げんちく
)
、だいぶ
頭
(
あたま
)
をやられたな。どうした。』
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
聽
部首:⽿
22画
“聽”を含む語句
聽聞
聽衆
聽許
傍聽
吹聽
聽診器
傾聽
道聽途説
道聽塗説
謹聽
聽雲樓
聽集
聽返
聽診
聽訟
聽覺
上聽
風聽
聽耳
聽手
...