“苟安”の読み方と例文
読み方割合
こうあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その奉行は都尉苟安こうあんという男だったが、酒好きのため、途中でだいぶ遊興に日を怠り、日限を十日余りも遅れてやっと祁山きざんに着いた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが一般に認識はややともすれば懶惰で苟安こうあんに走る性質を持つから、そうした懶惰な認識に仮睡を与えることが道義的感触の役目となる。
現代日本の思想対立 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
唯目前の苟安こうあんを謀るのみ、戰の一字を恐れ、政府の本務を墜しなば、商法支配所と申すものにて更に政府には非ざる也。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)