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氣
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き
ふりがな文庫
“
氣
(
き
)” の例文
新字:
気
恁
(
か
)
うして
買
(
か
)
つて
參
(
まゐ
)
ります
品物
(
しなもの
)
が
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らないと、
甚
(
ひど
)
いんですぜ、そりや、
踏
(
ふ
)
んだり、
蹴
(
け
)
つたり、ポカ/\でさ。
我又不善擇人參可否
(
われまたにんじんのかひをえらぶことをよくせず
)
。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
は
夜
(
よ
)
もすがら
靜
(
しづか
)
に
眠
(
ねぶ
)
りて、
今朝
(
けさ
)
は
誰
(
た
)
れより
一
(
いち
)
はな
懸
(
が
)
けに
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
し、
顏
(
かほ
)
を
洗
(
あら
)
ひ
髮
(
かみ
)
を
撫
(
な
)
でつけて
着物
(
きもの
)
もみづから
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りしを
取出
(
とりいだ
)
し
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可愛
(
かはい
)
さうに
景氣
(
けいき
)
のよい
聲
(
こゑ
)
、
肺臟
(
はいざう
)
から
出
(
で
)
る
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
いたのは十
年
(
ねん
)
ぶりのやうな
氣
(
き
)
がして、
自分
(
じぶん
)
は
思
(
おも
)
はず
立上
(
たちあが
)
つた。
見
(
み
)
れば
友人
(
いうじん
)
M君
(
エムくん
)
である。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
逆手
(
さかて
)
に
持
(
もち
)
し
儘
(
まゝ
)
氣
(
き
)
を
失
(
うしな
)
ひて
倒
(
たふ
)
れ
居
(
ゐ
)
たりしかば是は
何事
(
なにごと
)
ならんと
氣付
(
きつけ
)
を
與
(
あた
)
へて
樣子
(
やうす
)
を
聞
(
きく
)
に
敵討
(
かたきうち
)
なりと申
故
(
ゆゑ
)
半左衞門
(
はんざゑもん
)
大
(
おほ
)
いに驚き
早々
(
さう/\
)
町役人
(
ちやうやくにん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
家
(
うち
)
で
母親
(
おふくろ
)
が
當
(
あて
)
にしてゐるのだから、ちやんと持つてかへつて、二錢でも三錢でも
氣
(
き
)
もちよくもらへ、と、おぢいさんは首をふつた。
佃のわたし
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
これならば
姫
(
ひめ
)
の
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
るに
違
(
ちが
)
ひない、きっと
自分
(
じぶん
)
は
姫
(
ひめ
)
のお
婿
(
むこ
)
さんになれるだらうなどゝ
考
(
かんが
)
へて、
大
(
おほ
)
めかしにめかし
込
(
こ
)
んで
出
(
で
)
かけました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
結局
(
けつきよく
)
麻雀界
(
マアジヤンかい
)
から
抹殺
(
まつさつ
)
されるに
到
(
いた
)
つたなどは
甚
(
はなは
)
だ
殷鑑
(
ゐんかん
)
遠
(
とほ
)
からざるものとして、その
心根
(
こゝろね
)
の
哀
(
あは
)
れさ、
僕
(
ぼく
)
は
敢
(
あ
)
へて
憎
(
にく
)
む
氣
(
き
)
にさへならない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
パリス
何
(
いづ
)
れも
名譽
(
めいよ
)
の
家柄
(
いへがら
)
であらせらるゝに、
久
(
ひさ
)
しう
確執
(
なかたがひ
)
をなされたはお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
儀
(
ぎ
)
でござった。
時
(
とき
)
に、
吾等
(
われら
)
が
申入
(
まうしい
)
れた
事
(
こと
)
の
御返答
(
ごへんたふ
)
は?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
達磨
(
だるま
)
はそれぎり
話題
(
わだい
)
に
上
(
のぼ
)
らなかつたが、これが
緒
(
いとくち
)
になつて、三
人
(
にん
)
は
飯
(
めし
)
の
濟
(
す
)
む
迄
(
まで
)
無邪氣
(
むじやき
)
に
長閑
(
のどか
)
な
話
(
はなし
)
をつゞけた。
仕舞
(
しまひ
)
に
小六
(
ころく
)
が
氣
(
き
)
を
換
(
か
)
へて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
諸君
(
しよくん
)
も
御經驗
(
ごけいけん
)
であらうが
此樣
(
こん
)
な
時
(
とき
)
にはとても
眠
(
ねむ
)
られるものではない、
氣
(
き
)
を
焦
(
いらだ
)
てば
焦
(
いらだ
)
つ
程
(
ほど
)
眼
(
まなこ
)
は
冴
(
さ
)
えて
胸
(
むね
)
にはさま/″\の
妄想
(
もうざう
)
が
往來
(
わうらい
)
する。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
地震
(
ぢしん
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
崖下
(
がいか
)
の
危險
(
きけん
)
なことはいふまでもない。
横須賀停車場
(
よこすかていしやば
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
つたものは、
其處
(
そこ
)
の
崖下
(
がけした
)
に
石地藏
(
いしじぞう
)
の
建
(
た
)
てるを
氣
(
き
)
づくであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
餘所
(
よそ
)
の
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
は
大抵
(
たいてい
)
は
綺麗
(
きれい
)
な
赤
(
あか
)
い
帶
(
おび
)
を
締
(
し
)
めて、ぐるりと
褰
(
から
)
げた
衣物
(
きもの
)
の
裾
(
すそ
)
は
帶
(
おび
)
の
結
(
むす
)
び
目
(
め
)
の
下
(
した
)
へ
入
(
い
)
れて
只管
(
ひたすら
)
に
後姿
(
うしろすがた
)
を
氣
(
き
)
にするのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
我
(
が
)
を
折
(
を
)
つて、それ
切
(
き
)
り
余
(
よ
)
は
引揚
(
ひきあ
)
げたが、
如何
(
どう
)
も
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
つて
耐
(
た
)
えられぬので、
再
(
ふたゝ
)
び
談判
(
だんぱん
)
に
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ると、
友人
(
いうじん
)
の
眉山子
(
びさんし
)
が
例
(
れい
)
の
自殺
(
じさつ
)
。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
B あゝ、あれは
駄目
(
だめ
)
だよ。
葉書
(
はがき
)
一
枚
(
まい
)
ぐらゐの
短文
(
たんぶん
)
で、ちよつと
氣
(
き
)
の
利
(
き
)
いた
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
き
得
(
え
)
る
樣
(
やう
)
な
名士
(
めいし
)
は
幾
(
いく
)
らも
居
(
ゐ
)
ないからな。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
『
私
(
わたし
)
——
私
(
わたし
)
は
小
(
ちひ
)
さな
娘
(
むすめ
)
よ』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、一
日
(
にち
)
の
中
(
うち
)
に
何遍
(
なんべん
)
も
變化
(
へんくわ
)
したことを
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して、
些
(
や
)
や
顧慮
(
うしろめた
)
いやうな
氣
(
き
)
がしました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
近所
(
きんじよ
)
の
子供
(
こども
)
の
中
(
なか
)
で、
遊
(
あそ
)
んで
氣
(
き
)
の
置
(
お
)
けないのは、
問屋
(
とんや
)
の三
郎
(
らう
)
さんに、お
隣
(
とな
)
りのお
勇
(
ゆう
)
さんでした。この
人達
(
ひとたち
)
は
父
(
とう
)
さんと
同
(
おな
)
い
年
(
どし
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
新秋
(
しんしう
)
の
氣
(
き
)
もちいゝ
風
(
かぜ
)
が
簾
(
すだれ
)
を
透
(
とほ
)
して
吹
(
ふ
)
く、それが
呼吸氣管
(
こきうきくわん
)
に
吸
(
す
)
ひ
込
(
こ
)
まれて、
酸素
(
さんそ
)
が
血
(
ち
)
になり、
動脈
(
どうみやく
)
が
調子
(
てうし
)
よく
搏
(
う
)
つ………その
氣
(
き
)
が
味
(
あぢ
)
はへない。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
わたしは
又
(
また
)
この
時
(
とき
)
も、
氣
(
き
)
を
失
(
うしな
)
つてしまつたのでせう。やつとあたりを
見
(
み
)
まはした
時
(
とき
)
には、
夫
(
をつと
)
はもう
縛
(
しば
)
られた
儘
(
まま
)
、とうに
息
(
いき
)
が
絶
(
た
)
えてゐました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
四月頃
(
しがつごろ
)
には、
野茨
(
のばら
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くものです。この
匂
(
にほ
)
ひがまた
非常
(
ひじよう
)
によろしい。
風
(
かぜ
)
などにつれて
匂
(
にほ
)
つて
來
(
く
)
ると、なんだか
新鮮
(
しんせん
)
な
氣
(
き
)
のするものです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
『
失敬
(
しつけい
)
な!』と、
一言
(
ひとこと
)
※
(
さけ
)
ぶなりドクトルは
窓
(
まど
)
の
方
(
はう
)
に
身
(
み
)
を
退
(
よ
)
け。『
全體
(
ぜんたい
)
貴方々
(
あなたがた
)
は
這麼失敬
(
こんなしつけい
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
つてゐて、
自分
(
じぶん
)
では
氣
(
き
)
が
着
(
つ
)
かんのですか。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『あなたはいま
重態
(
ぢうたい
)
なんですから、お
氣
(
き
)
をおちつけて、
靜
(
しづ
)
かにしてゐなければいけませんのよ、
此處
(
ここ
)
?
此處
(
ここ
)
ですか……』
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
で、
内安堂寺町
(
うちあんだうじまち
)
に
住
(
す
)
む
町醫
(
まちい
)
の
中田玄竹
(
なかだげんちく
)
だけが、ひどく
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つて、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
玄竹
(
げんちく
)
の
圓
(
まる
)
い
頭
(
あたま
)
を
見
(
み
)
なければ、
決
(
けつ
)
して
動
(
うご
)
くことがなくなつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
これ
等
(
ら
)
のお
寺
(
てら
)
をよく
見
(
み
)
ると、
皆
(
みな
)
さんはいろ/\
造
(
つく
)
り
方
(
かた
)
の
違
(
ちが
)
つてゐる
點
(
てん
)
がわかり、また
昔
(
むかし
)
の
建築
(
けんちく
)
がいかにも
良
(
よ
)
く
出來
(
でき
)
てゐることに
氣
(
き
)
がつくのですが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
(ホ)
灌木帶
(
かんぼくたい
)
(
偃松帶
(
はひまつたい
)
)。 えぞまつやとゞまつの
針葉樹林
(
しんようじゆりん
)
を
出
(
で
)
てその
先
(
さき
)
へ
移
(
うつ
)
ると、
急
(
きゆう
)
に
光
(
ひかり
)
が
強
(
つよ
)
く、あたりはぱっと
明
(
あか
)
るくなつたような
氣
(
き
)
がします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
そして
馬鹿
(
ばか
)
にえらいと
思
(
おも
)
ツてゐた自分が、馬鹿にけちなつまらない
者
(
もの
)
になツて了ツて、何にも
爲
(
す
)
る
氣
(
き
)
が無くなツて了ふ………爲る氣が無いのでは無い
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『えゝ。』と、まち
子
(
こ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら
答
(
こた
)
えたが、
彼女
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
昔淋
(
むかしさび
)
しい
少女時代
(
せうぢよじだい
)
のことは
話
(
はな
)
さなかつた。そして
氣
(
き
)
がついたやうに、また
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
をのぞいた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで
張
(
は
)
りつめてゐた
氣
(
き
)
が
一寸
(
ちよつと
)
の
間
(
ま
)
ゆるんで、
彼女
(
かのぢよ
)
は一
時
(
じ
)
の
安心
(
あんしん
)
のためにがつかりしてしまつたのである。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
〔譯〕人心の
靈
(
れい
)
は、
氣
(
き
)
を
主
(
しゆ
)
とす。氣は
體
(
たい
)
に之れ
充
(
み
)
つるものなり。凡そ事を爲すに、氣を以て
先導
(
せんだう
)
と爲さば、則ち
擧體
(
きよたい
)
失措
(
しつそ
)
無し。
技能
(
ぎのう
)
工藝
(
こうげい
)
も、亦皆
此
(
かく
)
の如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
だからおれが止せといふのに、手前がつまらねえ
娑婆
(
しやば
)
ツ
氣
(
き
)
を出して、云はずとも好いことをべら/\しやべつたもんだから、到頭こんなことになつてしまつたのだ。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何
(
なん
)
のためだと
思
(
おも
)
ふと、
氣
(
き
)
を
靜
(
しづ
)
める
妙法
(
めうはふ
)
で——
露骨
(
ろこつ
)
に、これを
説明
(
せつめい
)
すると、やきもち
靜
(
しづ
)
め——その
澁
(
しぶ
)
さ、
床
(
ゆか
)
しさ、
到底
(
たうてい
)
女人
藝術
(
げいじゆつ
)
同人
(
どうじん
)
などの、
考
(
かんが
)
へつく
所
(
ところ
)
のものではない。
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
「そんなことは御座いません。若い時分から、むら
氣
(
き
)
で癇の強い人でしたが、近頃はもう何を申上げて居るか、自分でも時々わからなくなることがあるやうでございます」
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
數
(
かず
)
を
知
(
し
)
らざる
無學
(
むがく
)
の
人
(
ひと
)
には、
一時
(
いちじ
)
目
(
め
)
を
驚
(
おどろ
)
かすの
不便
(
ふべん
)
あらん
乎
(
か
)
、
文盲人
(
もんまうじん
)
の
不便
(
ふべん
)
は
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
ながら
顧
(
かへりみ
)
るに
暇
(
いとま
)
あらず。
其便不便
(
そのべんふべん
)
は
暫
(
しばら
)
く
擱
(
さしを
)
き、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
に
日輪
(
にちりん
)
は
本
(
もと
)
なり、
月
(
つき
)
は
附
(
つき
)
ものなり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「私、隨分變つていらつしやると思ひますの。あの方は隨分むら
氣
(
き
)
でぶつきらぼうですわ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「あ。
癒
(
なほ
)
りました。」
實際
(
じつさい
)
閭
(
りよ
)
はこれまで
頭痛
(
づつう
)
がする、
頭痛
(
づつう
)
がすると
氣
(
き
)
にしてゐて、どうしても
癒
(
なほ
)
らせずにゐた
頭痛
(
づつう
)
を、
坊主
(
ばうず
)
の
水
(
みづ
)
に
氣
(
き
)
を
取
(
と
)
られて、
取
(
と
)
り
逃
(
に
)
がしてしまつたのである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それが
何
(
なん
)
だかよく
見
(
み
)
もしないで、
仲間
(
なかま
)
に
氣
(
き
)
づかれないやうに、そのまま、そつと
砂
(
すな
)
をかけて、
知
(
し
)
らない
顏
(
かほ
)
をして
引
(
ひ
)
き
返
(
か
)
えしました。あとで
來
(
き
)
て、
獨
(
ひと
)
りでそれを
食
(
た
)
べやうとおもつて。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
さうして
又
(
また
)
なぜ、ここへ
君自身
(
きみじしん
)
のペンで
序文
(
じよぶん
)
を
書
(
か
)
かなかつたのだ。
君
(
きみ
)
が
自分
(
じぶん
)
で
書
(
か
)
かないばかりに、
僕
(
ぼく
)
にこんな
氣
(
き
)
の
利
(
き
)
かないことを
書
(
か
)
かれて
了
(
しま
)
ふぢやないか。だが、
僕
(
ぼく
)
だつて
困
(
こま
)
るのだよ。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
もしこの
二人
(
ふたり
)
が
死
(
し
)
んでしまつても、おぢさんはまだ/\
氣
(
き
)
を
落
(
おと
)
しはしまい。それは
元氣
(
げんき
)
な
君
(
きみ
)
たちが
大勢
(
たいぜい
)
ゐてくれるからだ。それほどおぢさんは
君
(
きみ
)
たちを、
自分
(
じぶん
)
の
子
(
こ
)
のやうに
思
(
おも
)
つてゐる。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
思
(
おも
)
ふにコロボツクルは適當の
石
(
いし
)
を
獲
(
え
)
たる時、又は
氣
(
き
)
の
向
(
む
)
きたる時に、
必要以外
(
ひつえういぐわい
)
の
石鏃
(
せきぞく
)
を
作
(
つく
)
り
置
(
お
)
き之を土器其他の入れ物に
収
(
をさ
)
めて後日の
豫備
(
よび
)
とし或は
物品交換
(
ぶつぴんかうくわん
)
の用に
供
(
きよう
)
する爲
貯
(
たくは
)
へ
置
(
お
)
きしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
何事
(
なにごと
)
も
自分
(
じぶん
)
で
勇氣
(
ゆうき
)
を
起
(
おこ
)
し、
難
(
むづか
)
しい
事
(
こと
)
でも
分
(
わか
)
らない
事
(
こと
)
でも
何
(
なん
)
でも
自分
(
じぶん
)
が
主
(
しゆ
)
に
成
(
なつ
)
てする
氣
(
き
)
でなければ
决
(
けつ
)
して
物
(
もの
)
は
上達
(
じやうたつ
)
しません。どうも
今日
(
こんにち
)
の
女學生
(
ぢよがくせい
)
には
兎角
(
とかく
)
、
自主獨立
(
じしゆどくりつ
)
といふ
心
(
こゝろ
)
に
乏
(
とぼ
)
しいであります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
冬に慣れにし
氣
(
き
)
は結び
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
すると
鸚鵡
(
あうむ
)
は
氣
(
き
)
がついて
鸚鵡:(フランス)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
蝦蟆
(
がま
)
氣
(
き
)
を
吹
(
ふ
)
いて
立曇
(
たちくも
)
る
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
手
(
て
)
を
氣
(
き
)
をつけて
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
と、
息切
(
いきぎ
)
れのする
瞼
(
まぶた
)
が
颯
(
さつ
)
と、
氣
(
き
)
を
込
(
こ
)
めた
手
(
て
)
に
力
(
ちから
)
が
入
(
はひ
)
つて、
鸚鵡
(
あうむ
)
の
胸
(
むね
)
を
壓
(
お
)
したと
思
(
おも
)
ふ、
嘴
(
くちばし
)
を
踠
(
もが
)
いて
開
(
あ
)
けて、カツキと
噛
(
か
)
んだ
小指
(
こゆび
)
の
一節
(
ひとふし
)
。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
隨分
(
ずゐぶん
)
厭味
(
いやみ
)
に
出來
(
でき
)
あがつて、いゝ
氣
(
き
)
の
骨頂
(
こつちやう
)
の
奴
(
やつ
)
ではないか、
己
(
お
)
れは
親方
(
おやかた
)
の
息子
(
むすこ
)
だけれど
彼奴
(
あいつ
)
ばかりは
何
(
ど
)
うしても
主人
(
しゆじん
)
とは
思
(
おも
)
はれない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此地方
(
このちほう
)
の
砂丘
(
さきゆう
)
は
地震
(
ぢしん
)
ならずとも
崩壞
(
ほうかい
)
することがあるのだから、
地震
(
ぢしん
)
に
際
(
さい
)
して
注意
(
ちゆうい
)
すべきは
當然
(
とうぜん
)
であるけれども、
平日
(
へいじつ
)
に
於
(
おい
)
ても
氣
(
き
)
をつけ
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
忽
(
たちま
)
ち、
潮
(
うしほ
)
は
泡立
(
あわだ
)
ち、
波
(
なみ
)
は
逆卷
(
さかま
)
いて、
其邊
(
そのへん
)
海嘯
(
つなみ
)
の
寄
(
よ
)
せた
樣
(
やう
)
な
光景
(
くわうけい
)
、
私
(
わたくし
)
は
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
鐵鎖
(
てつさ
)
を
握
(
にぎ
)
り
詰
(
つ
)
めて、
此處
(
こゝ
)
千番
(
せんばん
)
に
一番
(
いちばん
)
と
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
更
(
さら
)
に
氣
(
き
)
を
取直
(
とりなを
)
して、
暗黒々
(
あんこく/\
)
の
岩窟内
(
がんくつない
)
を
照
(
てら
)
し
見
(
み
)
ると、
奧壁
(
おくかべ
)
近
(
ちか
)
くに
當
(
あた
)
つて
有
(
あ
)
る、
有
(
あ
)
る、
人
(
ひと
)
の
骨
(
ほね
)
らしい
物
(
もの
)
が
泥土
(
でいど
)
に
埋
(
う
)
まりながら
横
(
よこた
)
はつて
見
(
み
)
える。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
どうぞして
物
(
もの
)
にせうと
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
まっしゃるのぢゃが、あのよな
人
(
ひと
)
に
逢
(
あ
)
ふよりは、
予
(
わし
)
ゃ
蟾蜍
(
ひきがへる
)
に
逢
(
あ
)
うたはうが
優
(
まし
)
ぢゃ、と
言
(
い
)
うてな、あの
蟾蜍
(
ひきがへる
)
に。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それで
彼
(
かれ
)
は
今
(
いま
)
さう
氣
(
き
)
がついて
見
(
み
)
ても
身體
(
からだ
)
の
養生
(
やうじやう
)
をしなくてはならぬといふことが一
方
(
ぱう
)
に
有
(
あ
)
るのでそれが
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
にはいかなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“氣(
気
)”の解説
気(气、氣 CHEE )、また氣(き)とは、中国思想や道教や中医学(漢方医学)などの用語の一つ。一般的に気は不可視であり、流動的で運動し、作用をおこすとされている。しかし、気は凝固して可視的な物質となり、万物を構成する要素と定義する解釈もある。宇宙生成論や存在論でも論じられた。
(出典:Wikipedia)
氣
部首:⽓
10画
“氣”を含む語句
狂氣
蒸氣
病氣
氣質
人氣
濕氣
氣取
正氣
惡氣
氣遣
臭氣
上氣
水蒸氣
女氣
氣色
氣味
氣勢
寒氣
氣高
邪氣
...