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听
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き
ふりがな文庫
“
听
(
き
)” の例文
弥八 ふんどし担ぎめ、
豪儀
(
ごうぎ
)
そうな口を
听
(
き
)
くない。さあ野郎、俺と一緒に
利根川沿
(
とねがわべり
)
へこい、二、三番揉んだ揚句、川の中へ飛び込ませてやる。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
内田君がもぐもぐと口を
听
(
き
)
く度に、沸々と泡立つコップの中で、その迪子がニタニタと
頽
(
くずお
)
れるように嗤うのである。
古傷
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
もはや口を
听
(
き
)
く元気もなくなって、遂に道端の天水桶の下へ屈んでしまったのだった。
曲亭馬琴
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
黒吉は、口を
听
(
き
)
こうとする度に、心臓が、どきどきと咽喉元に押上って来て、妨げられた。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
お松 いくらあたしだって、
真逆
(
まさか
)
あの無法者の前じゃ、迂闊に口を
听
(
き
)
きやしませんよ。お蔦さんのいい草じゃないが、体をやくざに
持扱
(
もちあつか
)
ってしまっても、まだこれで命は惜しいや。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
▼ もっと見る
おせんは「はッ」と
胸
(
むね
)
が
詰
(
つ
)
まって、
直
(
す
)
ぐには
口
(
くち
)
が
听
(
き
)
けなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
然しそうして少しの後、口が
听
(
き
)
けるようになると直ぐ乾からびた声で
息を止める男
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
筋市 位牌が口でも
听
(
き
)
きやしめえし、そんな物はいらねえ。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
と、いってやろうとしたが、彼には、もう口が
听
(
き
)
けなかった。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
彼は、少しずつ口が
听
(
き
)
けるようになった。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
听
漢検1級
部首:⼝
7画