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刻
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き
ふりがな文庫
“
刻
(
き
)” の例文
水車
(
すいしゃ
)
は、「カタン—コトン、カタン—コトン、カタン—コトン。」と
廻
(
まわ
)
っていました。
小舎
(
こや
)
の
中
(
なか
)
には、二十
人
(
にん
)
の
粉
(
こな
)
ひき
男
(
おとこ
)
が、
臼
(
うす
)
の
目
(
め
)
を
刻
(
き
)
って
居
(
い
)
ました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
お定は馬に
乾秣
(
やた
)
を
刻
(
き
)
つて鹽水に
掻𢌞
(
かきまは
)
して
與
(
や
)
つて、一擔ぎ水を汲んで來てから夕餉の膳に坐つたが、無暗に氣がそはそはしてゐて、麥八分の飯を二膳とは喰べなかつた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
胡瓜を薄く
刻
(
き
)
ざんで、濃い塩水につけて洗っておく。それをバタを塗ったパンに挟んで紅茶を添える。紅茶にはミルクなど入れないで、ウイスキーか葡萄酒を一、二滴まぜる。
朝御飯
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
で、
先
(
さ
)
っ
刻
(
き
)
申上げた通り、当時は支倉を少しも疑わず、寧ろ親切を喜んでいたのですが、後に外から聞き込んだ事の為に、私の場合もてっきり、支倉が自分の家に火をつけ、そっと密告状を
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
また元の道へ引き返して、雷門の前通りを花川戸へ曲がる
角
(
かど
)
に「地蔵の
燈籠
(
とうろう
)
」といって有名な燈籠があった。古代なものであったが、年号が
刻
(
き
)
ってないので
何時頃
(
いつごろ
)
のものとも
明瞭
(
はっきり
)
とは分らぬ。
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
「カタン—コトン、カタン—コトン、カタン—コトン」と
水車
(
すいしゃ
)
の
廻
(
まわ
)
る
間
(
あいだ
)
に、
粉
(
こな
)
ひき
男
(
おとこ
)
は、「コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ」と
臼
(
うす
)
の
目
(
め
)
を
刻
(
き
)
って
居
(
い
)
た。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
お定は馬に
乾秣
(
やた
)
を
刻
(
き
)
つて塩水に掻廻して
与
(
や
)
つて、一担ぎ水を汲んで来てから夕餉の膳に坐つたが、無暗に気がそは/\してゐて、麦八分の飯を二膳とは喰べなかつた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と
言
(
い
)
った
時
(
とき
)
には、
臼
(
うす
)
を
刻
(
き
)
っている
者
(
もの
)
は、八
人
(
にん
)
ぎりになりました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
“刻”の解説
刻(こく)は、漢字文化圏で使用される時間・時刻の単位である。様々な長さの「刻」があり、同じ時代の同じ地域でも、複数の「刻」が並用されていた。1日を何刻に分けるかが同じでも、定時法と不定時法の違いもある。
「刻」という名称は、漏刻(水時計)の刻み目に由来する。
(出典:Wikipedia)
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“刻”を含む語句
先刻
彫刻
前刻
丑刻
一刻
戌刻
亥刻
未刻
午刻
申刻
辰刻
刻々
寅刻
後刻
時刻
巳刻
即刻
刻下
彫刻物
子刻
...