“巳刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よつ85.7%
よつどき6.1%
みのこく6.1%
やつ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
觀音樣にたどり着いたのは丁度巳刻よつ(十時)頃、二人は繪馬ゑまを眺めたり、はとに餌をやつたり、ざつと半刻ばかり待つて居ると——
「なにしろ、医者の診立てが早打肩。それに検死がすみましたもんですから、今朝の巳刻よつどき(午前十時)家主とほかに二人ばかり引き添って焼場へ持って行ってしまいました」
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
杉田玄白が、新大橋の中邸を出て、本石町三丁目の長崎屋源右衛門方へ着いたのは、巳刻みのこくを少し回ったばかりだった。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「お早うじゃないぜ、八、先刻さっき鳴ったのは上野の巳刻やつじゃないか」
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)