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喜
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き
ふりがな文庫
“
喜
(
き
)” の例文
喜
(
き
)
一
郎
(
らう
)
と云つた
其
(
その
)
お幸の父も、お幸とお幸より三つ
歳下
(
としした
)
の長男の
久吉
(
ひさきち
)
がまだ幼少な時に肺病に
罹
(
かか
)
つて二年余りも
煩
(
わづら
)
つて
歿
(
な
)
くなりました。
月夜
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
見て
驚
(
おどろ
)
きたる
體
(
てい
)
なりしが其盜賊は
全
(
まつた
)
く
私
(
わたく
)
しなり
那
(
あ
)
の者は
御助
(
おんたす
)
け下さるべしと申けるを
聞
(
きゝ
)
伊兵衞は
喜
(
き
)
八に
對
(
むか
)
ひ汝は我が
先達
(
さきだつて
)
の
寸志
(
すんし
)
を
報
(
むくは
)
んとて命を
捨
(
すて
)
て我を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だから
貧時
(
ひんじ
)
には
貧
(
ひん
)
に
縛
(
ばく
)
せられ、
富時
(
ふじ
)
には
富
(
ふ
)
に縛せられ、
憂時
(
ゆうじ
)
には
憂
(
ゆう
)
に縛せられ、
喜時
(
きじ
)
には
喜
(
き
)
に縛せられるのさ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
老いて愚に返った
喜
(
き
)
の字の祝いのようで、まるで置き物かなんぞのように至極穏当な
好々爺
(
こうこうや
)
としか見えない。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
私は友達の
喜
(
き
)
ィ公の
父
(
とと
)
さんは
喇叭卒
(
ラッパそつ
)
であることを思い出して、喜ィ公の
父
(
とと
)
さんは
豪
(
えら
)
イなあと思った。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
▼ もっと見る
此の大屋の勢いは大したもので、伊香保には結構なのが沢山ございますが、中にも名高いのは
木暮金太夫
(
こぐれきんだゆう
)
、木暮
武太夫
(
ぶだゆう
)
、
永井
(
ながい
)
喜
(
き
)
八
郎
(
ろう
)
、木暮八
郎
(
ろう
)
と云うのが一等宜いと
彼地
(
あちら
)
で申します。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
髮
(
かみ
)
は
束髮
(
そくはつ
)
に、
白
(
しろ
)
いリボンを
大
(
おほ
)
きく
掛
(
か
)
けたが、
美子
(
みいこ
)
も
喜
(
き
)
いちやんも
爲
(
す
)
なる
折
(
をり
)
から、
當人
(
たうにん
)
何
(
なに
)
の
氣
(
き
)
もなしに
世
(
よ
)
とゝもに
押移
(
おしうつ
)
つたものらしい。が、
天
(
てん
)
の
爲
(
な
)
せる
下町
(
したまち
)
の
娘風
(
むすめふう
)
は、
件
(
くだん
)
の
髮
(
かみ
)
が
廂
(
ひさし
)
に
見
(
み
)
えぬ。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
町内
(
てうない
)
で
顏
(
かほ
)
の
好
(
よ
)
いのは
花屋
(
はなや
)
のお六さんに、
水菓子
(
みずぐわし
)
やの
喜
(
き
)
いさん、
夫
(
そ
)
れよりも、
夫
(
そ
)
れよりもずんと
好
(
よ
)
いはお
前
(
まへ
)
の
隣
(
となり
)
に
据
(
すわ
)
つてお
出
(
いで
)
なさるのなれど、
正太
(
しようた
)
さんはまあ
誰
(
だ
)
れにしようと
極
(
き
)
めてあるえ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お供先の
建部
(
たてべ
)
喜
(
き
)
六、
磯貝
(
いそがい
)
十郎左衛門、中村清右衛門などが、悄然として城内から
揃
(
そろ
)
って出て来た。若い磯貝十郎左衛門の瞼が、紅くなっているのを見ると、誰もが、はっと恐怖的な
動悸
(
どうき
)
に打たれた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「しっ、
悦治
(
えつじ
)
、やがましったら、嘉助え、
喜
(
き
)
っこう。わあい。」
風の又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
喜
(
き
)
いちゃんと云う子がいる。
滑
(
なめ
)
らかな
皮膚
(
ひふ
)
と、
鮮
(
あざや
)
かな
眸
(
ひとみ
)
を持っているが、
頬
(
ほお
)
の色は発育の好い世間の子供のように
冴々
(
さえざえ
)
していない。ちょっと見ると一面に黄色い心持ちがする。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
抱
(
かゝゆ
)
る
時
(
とき
)
請人
(
うけにん
)
は何者が
致
(
いたし
)
たるやと
有
(
ある
)
に
粂之進
(
くめのしん
)
夫は
則
(
すなは
)
ち
夫
(
をつと
)
喜
(
き
)
八に候と云大岡殿
重
(
かさ
)
ねて
其喜
(
そのき
)
八は火付盜賊に
相違
(
さうゐ
)
なしとて
某
(
それが
)
し方へ
添状
(
そへじやう
)
を以て
此程
(
このほど
)
送
(
おく
)
られたる
其許
(
そのもと
)
が
何故
(
なにゆゑ
)
科人
(
とがにん
)
の妻を
役
(
やく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お六さんの
眼
(
め
)
つきか、
喜
(
き
)
いさんの
清元
(
きよもと
)
か、まあ
何
(
ど
)
れをえ、と
問
(
と
)
はれて、
正太
(
しようた
)
顏
(
かほ
)
を
赤
(
あか
)
くして、
何
(
なん
)
だお六づらや、
喜
(
き
)
い
公
(
こう
)
、
何處
(
どこ
)
が
好
(
い
)
い
者
(
もの
)
かと
釣
(
つ
)
りらんぷの
下
(
した
)
を
少
(
すこ
)
し
居退
(
ゐの
)
きて、
壁際
(
かべぎは
)
の
方
(
はう
)
へと
尻込
(
しりご
)
みをすれば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
愛
(
あい
)
、
憎
(
ぞう
)
、
喜
(
き
)
、
怒
(
ど
)
と名のりつつ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
目下
(
もくか
)
では
大倉
(
おほくら
)
喜
(
き
)
八
郎
(
らう
)
君
(
くん
)
さ。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遣
(
つかは
)
したる喜八とやらん
捕
(
とら
)
れたるや又外に
有事
(
あること
)
成
(
なる
)
かと
不審
(
ふしん
)
に思ひ
能
(
よく
)
聞
(
き
)
けば
其人
(
そのひと
)
は全く彼の
喜
(
き
)
八に
相違
(
さうゐ
)
なく火付盜賊に
陷
(
おち
)
いり
近々
(
きん/\
)
に
火罪
(
ひあぶり
)
との事なりしかば
田子
(
たこ
)
の
伊兵衞
(
いへゑ
)
思ふは
科
(
とが
)
なき者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私がまだ小学校に行っていた時分に、
喜
(
き
)
いちゃんという仲の好い友達があった。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
喜
(
き
)
いちゃんは、これがために
滅多
(
めった
)
に表へ出て遊んだ事がない。もっとも近所はあまり上等でない。前に
塩煎餅屋
(
しおせんべいや
)
がある。その隣に
瓦師
(
かわらし
)
がある。少し先へ行くと
下駄
(
げた
)
の歯入と、
鋳
(
い
)
かけ
錠前直
(
じょうまえなお
)
しがある。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
喜
常用漢字
小5
部首:⼝
12画
“喜”を含む語句
歓喜
喜悦
歡喜
縁喜
喜劇
喜歌劇
慶喜
喜捨
狂喜
随喜渇仰
驚喜
悦喜
大喜
随喜
喜多八
欣喜
喜界島
喜見城
大倉喜八郎
一橋慶喜
...