“諳記”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんき66.7%
そらん22.2%
そら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併し全体として写生力が足りなく、諳記あんきにより手馴れた手法によって作歌する傾向が見えて来ている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そのなき声をきいただけでもすぐに言い当てるほど多くの鳥の名を諳記そらんじていて、山林の枯れ痛み、風折れ、雪折れ、あるいは枝卸しなどのことには精通していた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
太平記を拾いよみに諳記そらでやるくらい話がおもしろい爺様じいさまだから、日が暮れるまで坐り込んで、提灯ちょうちんを借りて帰ることなんぞあった馴染なじみだから、ここへ寄った。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)