ハイ)” の例文
だから言ひ方も、感じ方も、其うへ、語其ものさへ、郎女の語が、そつくり寺の所化ハイには、通じよう筈がなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
籠城ロウジヤウノ衆ハ、一旦身命ヲ、勝頼方ヘ武恩トシテムクイ居リ候ヘバ、臆病ナルハイニハ準ズベカラズ、早々御馬ヲ寄セラル可候ベクソロ。信玄以来、鍛練ノ武勇手柄ノ程、御目ニ懸ケ可候ベクソロ。恐々謹言
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴族の家庭の語と、凡下ボンゲの家々の語とは、すつかり變つて居た。だから言ひ方も、感じ方も、其うへ、語其ものさへ、郎女の語が、そつくり寺の所化ハイには、通じよう筈がなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)