“ふちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
符牒82.0%
符徴8.2%
符丁3.3%
婦長1.6%
符帳1.6%
符牃1.6%
言語1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数百の受話器が仲買人たちの耳に瞬間に数千の符牒ふちょうを発した。踏むものが一巡するごとに、人々がなだれをうって台場台場をうずめた。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
近頃自我とか自覚とか唱えていくら自分の勝手な真似をしても構わないという符徴ふちょうに使うようですが、その中にははなはだ怪しいのがたくさんあります。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つまり私が月給を拾五円なら拾五円取ると、拾五円がた人のために尽しているという訳で取りも直さずその拾五円が私の人に対して為し得る仕事の分量を示す符丁ふちょうになっています。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そうだ、明日退院だ。それがどうかしたというのかね、婦長ふちょう
脳の中の麗人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いきいきした友だちの顔色には中学校時代の面影がまだ残っていて、硝子窓がらすまどの下や運動場や湯呑場ゆのみじょうなどで話し合った符牃ふちょうや言葉がたえず出る。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
オヤ、気障きざ言語ふちょうを知ってるな、大笑いだ。しかし、知れるかノというノの字で打壊ぶちこわしだあナ、チョタのガリスのおんはてとは誰が眼にも見えなくってどうするものか。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)