言語げんご)” の例文
近來きんらい世界せかい文運ぶんうん急激きふげき進展しんてんしたのと、國際的交渉こくさいてきかうせふいそがしくなつたのとで、わがくににおいても舊來きうらい言語げんごだけでははなくなつた。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
あね小柄こがらの、うつくしいあいらしいからだかほ持主もちぬしであつた。みやびやかな落着おちついた態度たいど言語げんごが、地方ちはう物持ものもち深窓しんそうひととなつた処女しよぢよらしいかんじを、竹村たけむらあたへた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
して歐米をうべい海員かいゐん仲間なかまでは、此事このことらぬでもないが、如何いかにせん、この海賊かいぞく團體だんたい狡猾かうくわつなること言語げんごえて、そのきたるやかぜごとく、そのるもかぜごとく。
言語げんご動作は何処どこても同じであつた。外部ぐわいぶから見ると、其所そこが大変能くあにの誠吾に似てゐた。だから、よくらない人は、此兄弟の性質を、全く同一型に属するものと信じてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すで鬼神きじん感応かんおうある、芸術家げいじゆつかたいして、坊主ばうず言語げんご挙動きよどうは、なんとなくぎたやうにおもはれたから……のまゝかたそびやかして、かゞやほしつて、たゞちにひたひかざ意気組いきぐみ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
腦髓なうずゐや、視官しくわん言語げんご自覺じかく天才てんさいなどは、つひにはみな土中どちゆうはひつてしまつて、やが地殼ちかくとも冷却れいきやくし、何百萬年なんびやくまんねんながあひだ地球ちきうと一しよ意味いみもなく、目的もくてきまはくやうになるとなれば
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
えて昭和しょうわねんはるいたり、彼女かのじょひとつの動機どうきから霊視れいしほかさら霊言れいげん現象げんしょうおこすことになり、本人ほんにんとはちがった人格じんかくがその口頭機関こうとうきかん占領せんりょうして自由自在じゆうじざい言語げんごはっするようになりました。
余の如きは胸中大に其無礼ぶれい憤懣ふんまんす、然れ共之れれい放言大語はうげんたいご容易やういしんずべからざるをる、何となれば元と藤原地方の人民はみなつねに這般の言語げんごき、深山にけ入るを禁物きんもつとなす者なればなり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
じつ言語げんごつくあたはず。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
大體だい/\おいてその大部分だいぶぶん太古たいこより傳來でんらいせる日本固有にほんこいう言語げんごおよ漢語かんごをそのまゝれたもの、またはこれを日本化にほんくわしたもので、一西洋各國せいやうかくこくたとへばえいふつどく西せい
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
つまところ大紛爭だいもんちやく引起ひきをこして、其間そのあひだ多少たせう利益りえきめんとくわだてゝる、じつその狡猾かうくわつなること言語げんごぜつするほどだから、いま櫻木大佐さくらぎたいさ公明正大こうめいせいだいこのしま發見はつけんし、なづけて朝日島あさひとう
鸚鵡あうむ多年たねんらしてあつて、土地とち言語げんごもとよりだし、瓜哇ジヤワ勃泥亞ボルネヲなまりから、馬尼剌マニラ錫蘭セイロン澤山たんとだなかつた、英吉利イギリス使つかつて、それは……怜悧りこうむすめをはじめ、だれにも、よくわかるのに
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
代助は平岡の言語げんご如何いかんかゝはらず、自分の云ふ事丈は云はうとめた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
脳髄のうずいや、視官しかん言語げんご自覚じかく天才てんさいなどは、ついにはみな土中どちゅうはいってしまって、やがて地殻ちかくとも冷却れいきゃくし、何百万年なんびゃくまんねんながあいだ地球ちきゅうと一しょ意味いみもなく、目的もくてきまわくようになるとなれば
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わがはいはかつて『國語尊重こくごそんちやう』とだいして、わがくに固有こいう言語げんごこと固有名こいうめい尊重そんちやうせらるべきゆゑんをのべた。いままたこれに關聯くわんれんして、わが國民こくみん姓名せいめいかたについて一げんしたいとおもふ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
もつと上手じやうずえんずるのをいたら、はなし呼吸こきふと、こゑ調子てうしで、きやくをうまく引入ひきいれるかもれぬが、こゝでは随筆ずゐひつ文章ぶんしやういたのと、筆記本ひつきぼん言語げんごのまゝしるしたものとを比較ひかくして、おなじ言葉ことばながら
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
よろしく自國じこく言語げんご尊重そんてうしてくまでこれを徹底てつていせしむるの覺悟かくごがなければならぬ。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)