侠勇きおい)” の例文
国手お抱えの車夫とあると、ちょいと聞きには侠勇きおいらしいが、いや、山育ちの自然生じねんじょう、大の浄土宗。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
氏神の祭礼に、東京で各町内、侠勇きおい御神輿おみこしかつぐとおなじように、金沢は、ひさしを越すほどのほろに、笛太鼓三味線さみせん囃子はやしを入れて、獅子を大練りに練って出ます。その獅子頭に、古来いわれが多い。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)