侠気きおい)” の例文
旧字:侠氣
……がらおちの相場師は、侠気きおいはあっても苦しい余りに、そちこち、玉子の黄味ぐらいまで形のついた。……
唐桟揃とうざんぞろいの淡泊あっさりづくりに住吉張りの銀煙管おとなしきは、職人らしき侠気きおいの風の言語ものいい挙動そぶりに見えながら毫末すこしも下卑ぬ上品だち、いずれ親方親方と多くのものに立てらるる棟梁株とうりょうかぶとは
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)