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勢
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はず
ふりがな文庫
“
勢
(
はず
)” の例文
千代子は
固
(
もと
)
より誰彼の容赦なく一様に
気易
(
きやす
)
く応対のできる女だったので、御嬢様と呼びかけられるたびに相当の
受答
(
うけこたえ
)
をして話を
勢
(
はず
)
ました。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
どういう
勢
(
はず
)
みか、母の眼を
偸
(
ぬす
)
んで二十銭銀貨を一枚ゴマ化した。そして、それの隠し場所に窮したあげく、着物の上ゲの縫目に
捻
(
ね
)
じこんで澄ましていた。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そんなに
勢
(
はず
)
まないのだけれど、もうよそうとも言えないので、干し列べた平茎の中をぶらぶらと出て行く。
千鳥
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
その日は落馬をした
勢
(
はず
)
みに拍車が鞍に引つかゝつて落ちきれなかつたのを、馬は縫ひぐるみを冠つて居るので分らないため、駈け込まうとして一二間引きずられるうち
癖
(新字旧仮名)
/
喜多村緑郎
(著)
踊の済むのを
機会
(
きつかけ
)
に飯が出た。食ふ人も食はぬ人もあつたが、飯が済むと話がモウ
勢
(
はず
)
んで来ない。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
眩む眼!
勢
(
はず
)
む
呼吸
(
いき
)
!
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
食ふ人も食はぬ人もあつたが、飯が濟むと話がモウ
勢
(
はず
)
んで來ない。歸る時、誰やらが後から外套を
被
(
か
)
けて呉れた樣だつたが、賑やかに送り出されて、
戸外
(
そと
)
へ出ると、菊池君が、私の傍へ寄つて來た。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“勢”を含む語句
気勢
威勢
大勢
多勢
勢力
姿勢
形勢
水勢
時勢粧
御勢
氣勢
無勢
勢揃
豪勢
上泉伊勢守
助勢
巨勢金岡
伊勢詣
小巨勢
人勢
...