“親夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おやをつと66.7%
ちかお33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おやあるひはおつと山に入りそりを引てかへるに、遠く輴哥そりうたをきゝて親夫おやをつとのかへるをしり、そりあふ処までむかへにいで、親夫をば輴につみたるたきゞまたがらせて、つまむすめがこれをひきつゝ
おやあるひはおつと山に入りそりを引てかへるに、遠く輴哥そりうたをきゝて親夫おやをつとのかへるをしり、そりあふ処までむかへにいで、親夫をば輴につみたるたきゞまたがらせて、つまむすめがこれをひきつゝ
その田舎に住む坊さんが名づけ親になって親夫ちかおという名をけてくれた——実はその名は坊さんが自分の子に命けるつもりで考えて置いたとかいうのを譲ってくれたのだと書いてよこした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「たしか親夫ちかおという名だっけね。あの名は——ほら、坊さんが自分の児にけるつもりで考えて置いたやつを、わざわざ譲ってくれたんだなんて、お前の手紙の中に書いてあったじゃないか」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)