親夫ちかお)” の例文
その田舎に住む坊さんが名づけ親になって親夫ちかおという名をけてくれた——実はその名は坊さんが自分の子に命けるつもりで考えて置いたとかいうのを譲ってくれたのだと書いてよこした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「たしか親夫ちかおという名だっけね。あの名は——ほら、坊さんが自分の児にけるつもりで考えて置いたやつを、わざわざ譲ってくれたんだなんて、お前の手紙の中に書いてあったじゃないか」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)