カメは貧乏大工の一人息子であったが、やたらに寸法をまちがえるので、末の見込みがなかった。頭が足りなかったのである。そのくせ、大飯をくう。両親は末怖しくなって、人夫をさがしていた山の木コリにあずけた。木コリが試験してみると、鋸だけはうまくひく …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「別冊文藝春秋 第一八号」1950(昭和25)年10月25日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約28分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約47分(300文字/分) |
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