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斑点
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ぶち
ふりがな文庫
“
斑点
(
ぶち
)” の例文
旧字:
斑點
その顔を、
凝乎
(
じっ
)
と見ると、
種々
(
いろん
)
な苦労をするか、今朝はひどく
面窶
(
おもやつ
)
れがして、先刻洗って来た、
昨夕
(
ゆうべ
)
の白粉の痕が青く
斑点
(
ぶち
)
になって見える。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
「お由良の肩の
斑点
(
ぶち
)
を、俺は
撲
(
なぐ
)
った傷だと思うよ——毒で死んだのなら、口の中がどうかなっているはずだし、胸のあたりにも斑点が出るはずだ」
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
濃
(
こ
)
いみどりいろの顔面、
相貌
(
そうぼう
)
夜叉
(
やしゃ
)
のごとき櫛まきお藤が、左膳の
笞
(
しもと
)
の
痕
(
あと
)
をむらさきの
斑点
(
ぶち
)
に見せて、
変化
(
へんげ
)
のようににっこり笑って立っているのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
例の牛は土手にあがると、のそりのそりと
曳子
(
ひきこ
)
と一緒に歩いて行った。白の
斑点
(
ぶち
)
はまるで雲のように鮮やかだった。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
お増の家のすぐ近くの通りをうろついている犬に、細君はふと心を
惹
(
ひ
)
かれた。その犬の狐色の
尨毛
(
むくげ
)
や、
鼻頭
(
はながしら
)
の
斑点
(
ぶち
)
などが、細君の目にも見覚えがあった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
そんなところにころがつてるやうな
斑点
(
ぶち
)
のあるかたつむりはいくら秋本でも食はれやしないものを。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
舟中の牛の背中にある白い
斑点
(
ぶち
)
がやっと見えるくらい遠のいた時分に、男は乗客に聞えぬ低い声でささやいた。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
“斑点”の意味
《名詞》
斑点(はんてん)
まだらにある点。ぶち。
(出典:Wiktionary)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
点
常用漢字
小2
部首:⽕
9画
“斑点”で始まる語句
斑点帯