ぶち)” の例文
野だは二三秒の間毒気を抜かれた体で、ぼんやりして居たが、おや是はひどい。御ぶちになつたのは情ない。この吉川を御打擲ちやうちやくとは恐れ入つた。愈以て日清談判だ。
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
巡「コラ、仮令たとい其の方をぶち打擲ちょうちゃくを致したにもせよ人を打擲するのみならず、此の谷川へ投落すと云う理由わけはあるまい、乱暴な事をして、えゝこれ、派出へ来なさい」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ぶちのめしても飽足りない奴だ」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)