斑點ぶち)” の例文
新字:斑点
「お由良の肩の斑點ぶちを、俺はなぐつた傷だと思ふよ——毒で死んだのなら、口の中がどうかなつてゐる筈だし、胸のあたりにも斑點が出る筈だ」
瀉にはまた「ワラスボ」といふ鰻に似て肌の生赤い斑點ぶちのある、ぬるぬるとした靜脈色の魚もゐた。魚といふよりも寧ろ蛇類の癩病にかかつた姿である。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)