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縁
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ぶち
ふりがな文庫
“
縁
(
ぶち
)” の例文
今は失くした日本橋の旧居で使っていた道具のなかからわずかに残しておいたこの手のこんだ彫刻
縁
(
ぶち
)
の姿見で化粧をするのは、小初には寂しい。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
朝から
驟雨性
(
しゅううせい
)
の雨がざあと降って来たり、
繊
(
ほそ
)
い雨が煙ったり、
蛞蝓
(
なめくじ
)
が縁に上り、井戸
縁
(
ぶち
)
に黄な
菌
(
きのこ
)
が
生
(
は
)
えて、畳の上に居ても腹の底まで
滲
(
し
)
み通りそうな
湿
(
しめ
)
っぽい日。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
お刀は
慥
(
たし
)
かに己が脊負ってお屋敷から出たに違いないが、河岸
縁
(
ぶち
)
へ来て、己が正体なくなって
土地
(
じびた
)
へ坐った時に、常が
往
(
い
)
こう/\と云った事は
微
(
かす
)
かに覚えて
居
(
お
)
るが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
丸顔で色の
真黒
(
まっくろ
)
な、目のきょろりとしたのが、一人はベエスボオルの小手を
嵌
(
は
)
めた手を振るし、
就中
(
なかんずく
)
一人ロイド
縁
(
ぶち
)
の大目金を掛けたのが、チュウインガムをニチャニチャと
噛
(
か
)
みながら
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「大丸木
縁
(
ぶち
)
」「小丸木縁」(
縁附丸笊
(
ふちつきまるざる
)
)「かこべ」(
桑籠
(
くわかご
)
)「荒とす」(「とす」は「通す」の意で
篩
(
ふるい
)
)、「おぼけ」(
緒桶
(
おおけ
)
の意か)等色々に呼ぶ。その他最も多く作るのは
行李
(
こうり
)
である。
陸中雑記
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“縁”を含む語句
因縁
由縁
縁端
所縁
縁付
離縁
縁辺
縁者
川縁
縁取
河岸縁
縁飾
縁附
血縁
縁側
縁起
縁故
縁喜
笹縁
縁切
...