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撲
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はた
ふりがな文庫
“
撲
(
はた
)” の例文
貞之進が黒の羽織を着て居るのに心附き、あなたのことではありませんよと、
撲
(
はた
)
いた
烟管
(
きせる
)
をふっと吹き、
昨宵
(
ゆうべ
)
も逢た癖にと婢が云うのを
聞
(
きか
)
ぬふりで
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
二ツ三ツ頭を
撲
(
はた
)
いた末、筑阿弥は彼よりも何倍も
優
(
まさ
)
った力で、日吉の体を吊し上げ、わが家のほうへ駈けて行った。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嬉いのうと悦んで其儘
戸外
(
おもて
)
へ駈け出し、珍らしう暖い天気に浮かれて小竿持ち、空に飛び交ふ
赤蜻蜓
(
あかとんぼ
)
を
撲
(
はた
)
いて取らうと何処の町まで行つたやら、嗚呼考へ込めば
裁縫
(
しごと
)
も厭気になつて来る
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
売るお何どんの注進ちぇッと舌打ちしながら
明日
(
あした
)
と詞
約
(
つが
)
えて裏口から逃しやッたる跡の気のもめ方もしや以前の歌川へ火が附きはすまいかと心配ありげに
撲
(
はた
)
いた吸殻
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
嬉しいのうと
悦
(
よろこ
)
んでそのまま
戸外
(
おもて
)
へ駈け
出
(
いだ
)
し、珍らしゅう暖かい天気に浮かれて
小竿
(
こざお
)
持ち、空に飛び交う
赤蜻蜓
(
あかとんぼ
)
を
撲
(
はた
)
いて取ろうとどこの町まで行ったやら、ああ考え込めば
裁縫
(
しごと
)
も厭気になって来る
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
ちっとでも、怠けていたり、
悪戯
(
いたずら
)
でもしていようものなら、筑阿弥の大きな手は、すぐ日吉の顔を
撲
(
はた
)
いた。日吉は、嫌でたまらなかった。仕事よりも、
義父
(
ちち
)
の眼から少しの間でも
遁
(
のが
)
れていたかった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
撲
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“撲”を含む語句
相撲
打撲
撲殺
打撲傷
撲倒
横撲
女相撲
相撲取
撲滅
草相撲
相撲取草
引撲
素人相撲
一人相撲
張撲
撲滅論
撲飛
撲地
相撲膏
小相撲
...