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撲
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うた
ふりがな文庫
“
撲
(
うた
)” の例文
空想勝なる自分の胸は今しもこの山中にも猶絶えない人生の
巴渦
(
うづまき
)
の烈しきを想像して
転
(
うた
)
た一種の感に
撲
(
うた
)
れたのであつた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
その
晨
(
あした
)
横雲白
(
よこぐもしろ
)
く
明方
(
あけがた
)
の空に半輪の残月を懸けたり。一番列車を取らんと上野に向ふ
俥
(
くるま
)
の上なる貫一は、この暁の
眺矚
(
ながめ
)
に
撲
(
うた
)
れて、覚えず
悚然
(
しようぜん
)
たる者ありき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
自分は後の低い山に登つて、
種々
(
いろ/\
)
なる思想に
撲
(
うた
)
れながら一人その悲惨なる光景を
眺
(
なが
)
めて居た。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
彼の
懐
(
ふところ
)
を出でたるは
蝋塗
(
ろぬり
)
の
晃
(
きらめ
)
く
一口
(
いつこう
)
の短刀なり。貫一はその殺気に
撲
(
うた
)
れて一指をも得動かさず、
空
(
むなし
)
く
眼
(
まなこ
)
を
輝
(
かがやか
)
して満枝の
面
(
おもて
)
を
睨
(
にら
)
みたり。宮ははや気死せるか、
推伏
(
おしふ
)
せられたるままに声も無し。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
撲
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“撲”を含む語句
相撲
打撲
撲殺
打撲傷
撲倒
横撲
女相撲
相撲取
撲滅
草相撲
相撲取草
引撲
素人相撲
一人相撲
張撲
撲滅論
撲飛
撲地
相撲膏
小相撲
...