“依(より)” の例文
依(より)て今この原書を買て持て帰て売たら何分かの御国益になろうと云うので、私にその買入方を内命したから、私が容易に承知しない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この時にあたってヒューゲノー党の依(より)て以て頼(たのみ)となせし唯一の人物はナバールの大公ヘンリーなりき、彼年(とし)若くして武勇に富み
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
掛(かけ)ける處に町内の自身番屋(じしんばんや)へ火附盜賊改役奧田主膳殿組下與力笠原粂之進は同心を引連(ひきつれ)來(きた)りて平兵衞を呼び其方(そのはう)店子(たなこ)煙草屋(たばこや)喜八事御用の筋(すじ)有(ある)に依(より)案内(あんない)致せとて平兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伊勢鈴鹿川の琴の橋がその流下する水量に依(より)て音響を異(こと)にし、希臘(ぎりしゃ)イオリヤの琴の音調が樹(き)の間を吹く風に伴うが如く、教育の目的も世界の大勢に適応せしむることである。
教育の最大目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
因(よつ)て其駁雑(そのはくざつ)を刪(けづ)り、校訂(かうてい)清書(せいしよ)し、図(づ)は豚児(とんじ)京水に画(ゑがゝ)しめしもの三巻、書賈(しよか)の請(こひ)に応(おう)じ老人に告(つげ)て梓(し)を許(ゆる)し以(もつて)世(よ)に布(しき)しに、発販(はつはん)一挙(いつきよ)して七百余部(よぶ)を鬻(ひさげ)り。是(これ)に依(より)て書肆(しよし)後編(こうへん)を乞(こ)ふ。
因(よつ)て其駁雑(そのはくざつ)を刪(けづ)り、校訂(かうてい)清書(せいしよ)し、図(づ)は豚児(とんじ)京水に画(ゑがゝ)しめしもの三巻、書賈(しよか)の請(こひ)に応(おう)じ老人に告(つげ)て梓(し)を許(ゆる)し以(もつて)世(よ)に布(しき)しに、発販(はつはん)一挙(いつきよ)して七百余部(よぶ)を鬻(ひさげ)り。是(これ)に依(より)て書肆(しよし)後編(こうへん)を乞(こ)ふ。
一例をいうと、往年日本の陸軍の小銃に改良を加えた有名な村田少将という銃法の大家があるが、この人のごときもまた射撃の事は始め福沢の著書に依(より)て学んだということである。
福沢諭吉 (新字新仮名) / 服部之総(著)
尾瀬(おせ)が原を経(へ)て戸倉(とくら)に帰(かへ)るべしと、議(ぎ)忽(たちま)ち一决す、之に依(より)て戸倉に至(いた)るを得べき日数も予(あらかじ)め想像(さう/″\)することを得、衆心初(はじ)めて安んじ、犠牲(ぎせい)に供したる生命(せいめい)は辛(から)うじて保(たも)つを得べからしめたり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
依(より)て思うに、この論文はあえて世人に示すを憚(はば)かるべきものにあらず、殊(こと)にすでに世間に伝わりて転々(てんてん)伝写(でんしゃ)の間には多少字句の誤(あやまり)なきを期せざれば寧(むし)ろその本文を公にするに若(し)かざるべしとて
瘠我慢の説:01 序 (新字新仮名) / 石河幹明(著)
誤解人物の休所(やすみどころ)なり、これに依(より)てのみ余は法王にも大監督にも神学博士にも牧師にも宣教師にも抗することを得るなり、余は聖書を捨てざるべし
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
申入れ八方を尋ぬるに彌七の行方(ゆくへ)更(さら)に知れず神鬮判斷(みくじはんだん)などゝ心配する中新町よりは度々(たび/\)催促(さいそく)に預(あづか)り殊の外(ほか)難儀(なんぎ)なすに依(より)又々(また/\)東堀(ひがしぼり)へ行(ゆき)勘兵衞へ懸合處(かけあふところ)未(いま)だ一向(かう)手掛(てがか)りも無き由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
◯六節にいう「汝は神を畏(かし)こめり、これ汝の依(より)頼(たの)む所ならずや、汝はその道を全うせり、これ汝の望ならずや」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
昌次郎方へ遣(つかは)さず養育(やういく)なしたるが此者商賣(しやうばい)の都合に寄(より)江戸へ出其後絶(たえ)て音信(おとづれ)もなさざりしにさすが古郷(こきやう)のなつかしくや有りけん計(はか)らず此度越後寶田村へ立戻(たちもど)り住居をなせしに依(より)此を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されどもああわが神よ爾(なんじ)の恵(めぐみ)は我死せずして我をこの苦痛より免れ得せしむ、爾に依(より)てのみ貧者も自尊を維持し得べく、卑陋ならずして高尚なるを得るなり。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)