“よろず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
78.4%
万事10.8%
5.4%
万大2.7%
万般2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姜維きょういは、謹んで命をうけ、童子二名に、よろずの供え物や祭具を運ばせ、孔明は沐浴もくよくして後、内に入って、清掃を取り、だんをしつらえた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが慰めとなり、わが友となり、わが筆を教え、わがこころを養いし林や流れや小鳥にまでも別れを告げばやとかくは装衣いでたちぬ、されど翁にはひとまず父の家に帰りて万事よろず仕度したくを終えし後
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
堂上家どうじょうけの娘を母に持つ都育ちの夫人が、よろず風流の道にかしこく、和歌に堪能であることは云う迄もないが、彼女の薫陶くんとうよろしきを得たのか
日柄は仏滅さだん。六曜星が仏滅でこれは万大よろず凶を示しているが、十二直の定はすべて決着きまりをつくるに吉とある。
仔細はなけれど治癒なおるまでは万般よろず要慎つつしみ第一と云われたお医者様の言葉さえあるに、無理しして感応寺に行かるる心か、強過ぎる、たとい行ったとて働きはなるまじ、行かいでも誰がとがみょう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)