“ばんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
万事69.1%
萬事27.3%
磐司1.8%
蕃字1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万事ばんじこの調子だから驚くです。かう云ふ事には最も理解があるき文壇でさへ、イズムで人間を律しようとするんですからな。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其方儀天一坊身分しかと相糺さず萬事ばんじ華麗くわれいていたらく有しを如何いかゞ相心得居申候やうつたへもせず役儀やくぎをもつとめながら心付ざる段不屆に付退役申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
磐司ばんじという狩人のために赤子を産んで、この男を神技に近い狩りの名人とし、非常な山幸をえさせたという主題の話もあります(「磐司磐三郎の話」参照)。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
山々の主、山々嶽々の支配者で、土地によってはあるいは神とまでなっている磐司ばんじ磐三郎の話(1)は、先年柳田國男先生の著『神を助けた話』にその詳細が尽くされている。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
みんな頭を寄せて見ると、針の孔のような小さいまるにコンパスのさきが止っていた。通事のひとりは、そのまるのかたわらの蕃字ばんじをロオマンと読んだ。
地球図 (新字新仮名) / 太宰治(著)